帰宅劇

2023-07-12 06:23:24 | 山行
ただの観光旅行をしている時は旅が終わりに近くなると、帰りたくないなあ、もっと旅していたいなあと思うものだが、山行きの時はそうでもない。
山小屋での宿泊は快適とは言い難いし、歩いてしんどいし、でも山の気はしっかり取り込んで、帰る時は清々としてさくさく帰る。
今回も最初は気分よくバスに乗り車窓を眺めていたが、乗り継いで乗り継いで電車に乗る頃から疲れが出てきた。
帰りも行きと同じルート。
伊那北駅から岡谷行きの普通電車に乗った時、変な格好で眠ってから急にしんどくなった。
判断力が低下していたようで、岡谷駅で次に乗る塩尻へ行く電車のホームを間違えてしまった。
移動する必要はなかったのに隣のホームに行ってしまい、すぐに来た電車に乗り損ねる事態が発生。

鉄道好きなのにこんな乗り換えの失敗をして、結構なショックを受けてホームのベンチに座り次の電車を待った。
幸い、先の電車に乗れたとしても、塩尻駅で特急電車を一時間待つ必要があったため、次に塩尻へ行く40分後の電車でも間に合ったのではあった。
思えばその日は朝の3時半から活動を始め、いつもより体力・注意力を使う登山をして11時間が過ぎようとしていた。
日帰りで遊ぶ休日なら、家に帰っていていい時間だ。
疲れていたから仕方ないと慰めて、塩尻から乗った特急「しなの」では座席を倒して爆睡だ。

名古屋駅手前でスッキリした気分で目を覚まし、だいぶ元気になったと電車を降りたのだが、またやってしまう。
新幹線に乗り換え、ホームで切符を見て覚えた指定席に行ったら座ってる人がいた。
「そこ、私の席なんですけど。」
その人は自分の切符を私に見せようと取り出そうとするので、私も切符を取り出し、その人に見せる前にふと見ると、なんてこった、私が号車を間違えてる。
ここは6号車で切符の記載は5号車だ。
「私が間違ってました、申し訳ありません。」と謝ってそそくさとその場を離れた。
んもー、乗る直前に見たのに一桁の数字を覚え損なうか、恥ずかしい。
5号車の該当の席は当然空いていて、やれやれと座る。

しかし失敗したなあ。
今後の生活に一抹の不安を覚えてしまう出来事となってしまった。
ついでに、いい記事ネタができたなと考えている自分もまたいるのだった。

<岡谷駅にて>




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