水島臨海鉄道

2019-06-17 06:32:21 |  2018-2019瀬戸内逍遥
倉敷ではローカル線も訪ねた。
その名は水島臨海鉄道。
倉敷市駅と海沿いに広がる工場地帯を結ぶ片道30分の短い路線だ。
元は貨物線で後から旅客も扱うようになったそうで、現在も倉敷市駅でJR線と繋がって貨物列車が出入りしている。



土日はワンマンカーのみでの運転とあったので、平日の方が乗客が多いようだ。
三菱自工前駅が旅客駅の終点だから、通勤客が利用するのだろう。



倉敷市駅で切符を買っていたら、次の列車の改札が始まった。
ディーゼルエンジン音がやってきた。
あれ?気動車だったか。
ワンマンカーとあったが、何故か電車が走っていると思い込んでいた。
街中を走ってるからだな。



休日でもお客さんは結構いるようで、降車した人たちは次々と改札を出て行き、また乗り込む人が改札からパラパラと入ってきた。
私も乗り込む。



駅を出発した列車はスピードを上げることなくスルスルと進む。
車両表面の塗装は結構年季が入っていたが、エンジン音は新しいタイプの気動車の丸みを帯びた音。
太い線路を引いているのか、ゆっくり走るからか、揺れはほとんどなく快適である。



ほんとにゆっくり走るのである。
感じるのはゆらーりゆらーりという横揺れ。
エンジン音も静か。
沿線の住人への騒音上の配慮なのだろうか。
この速度で運行する理由は不明である。



車内はクロスシートとロングシートが半分づつ斜向かいに設置されている。
ありそうでなさそうな配置。
乗客は終着駅のひとつ手前の水島駅でみんな降りてしまった。
一人残った私は乗務員さんに検札され、「観光ですね? 切符は持って帰って良いですよ。」と言われた。



終点の三菱自工前駅は駅舎の無い無人駅。
一人ホームに降り立った。
三菱自工前駅は旅客駅としては終点だが、貨物駅はその先にもう一駅あり、列車はゆらゆらと出て行った。
周りは広い道路が走る、工場に囲まれた場所だった。





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