MS-06

2024-01-22 06:19:45 | お酒
三重に帰省して酒屋に入ると毎回ある気になる銘柄の日本酒に目が留まる。
「作」という酒で「ざく」と読む。
昔、妹が買ってきた奴を飲ませてもらったような気もするが、記憶に定かで無い。
伊勢神宮の参道に奉納酒の樽が並ぶところがあるのだが、そこにもあって気になる気になる。
鈴鹿の方の醸造所らしい。
この年末年始に帰省した時、その存在を思い出した。
なかなかいいお値段のするお酒だったがお正月でもあるし、購入。



買ったのは「穂乃智」という銘柄の純米酒。
冷やして飲めとある。
ライチのような香りと書いてあるが、ライチってほとんど匂いがしない果物のイメージ。
確かになにか爽やかなフルーツの香りがする。
飲んでみるとさっぱりとした口当たり。
なんと言うかうまく表現できないが、音で例えると高音部に変なアクセントがあって、自分の感覚からするとそれが全体の調和を乱している感じがする。



ところが料理と一緒に飲むとその印象は激変。
気になるアクセントはどこかへ消え去り、料理の味わいを変化させてくれたのだ。
自分の飲み方は普通、料理は料理、酒は酒で、両方一緒に口に含む食べ方はあまりしない。
口腔に残った最前の食べ物の味に酒を合わせ、相性をみるくらいの重ね方。
酒は一般的に自らの味を料理とは別に立ててくる。
過去に飲んだ全ての酒でそうだったかどうかは覚えていないがそんな感覚だ。
ところがこの酒は自らを主張するのでなく、料理の味に自分を溶け込ませてしまう。
そして料理の味を膨らませてくれるのだ。



それに気付いたのは白味噌を使った「ぬた」を食べていたとき。
あれ?酒の味が変わった、と思い、もしかしてと一緒に口に入れてみた。
ぬたのクッキリとした味わいが解けてふんわり柔らかくなった。
他にももずく酢も味がまろやかになったから、お酢を使った料理と合うのかもしれない。
チェイサーで口内クリアにして飲んでみると飲む度に印象が変わる。
低音部にのっしりと甘さを感じたり、中音部にほのかな酸味を捉えたり。
たぶんその前に食べた料理の味が完全には消し去れず影響を与えているのだろう。
面白いなあ。
もう残り半分しかないが、どんな食べ物と相性がいいのか飲んで調べる楽しみができたな。





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2 コメント

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Unknown (アネッティワールド)
2024-01-25 09:15:29
面白い!

面白い楽しみ方の日本酒ですね。
意識して飲んでみます 笑
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Unknown (よかばか)
2024-01-26 06:36:27
ワインでこの飲み方をして、合わない食材とだと「うげげ」となることがあります。
日本酒は大丈夫と思います。
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