この日の心配事は全て杞憂

2014-05-09 02:05:19 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_1

あらかじめ予定していた旅ではないので宿は取っていなかった。
GWの宿なんて直前に取れるわけもなく、今からジタバタと宿を探す時間もない。
この季節なら凍えることも無いからまた車中泊して夜をやり過ごそう。
それで必然的に旅の足は車になった。
高速のインターチェンジまでの街中の道はガラ空きだ。
みんな遊びに出て行ったみたいだ。
私も出て行く。

西に向かう夕刻の中国道は順調に流れていた。
前を走る車のリアウィンドウが西日を反射して眩しい。
反対車線の上り線は宝塚東トンネルから15km渋滞らしい。
3車線いっぱいに車がぎっしり詰まっていた。
思い切って長距離旅行に出たはいいが帰りにこれに巻き込まれたら嫌だなあと、巻き込まれてもいないのにゲンナリする。

過去、GWの旅で中国道を西進するのは朝方が多かったからか、西日に照らされる山の新緑が記憶のものと違う。
クッキリと緑色がきつく、朝早くに見られる霞んだ淡い緑より季節が進んでいる感じだ。
途中空腹を覚えたのでパーキングエリアで夕食を食べ、日が落ち暗くなった道をさらに西へと走る。
落合JCTから米子道へ。
米子道は対面通行区間がありアップダウンも激しい。
それ故か夜の8時というのにここでも反対車線は渋滞していた。
江府ICあたりから大山PAまで。
この時間にこんな所で渋滞が発生するのか。
帰る日の混み具合の心配がまた心に重くのしかかる。

山陰道という高速道路が新たに出来ていた。
有料区間と無料区間が交互に現れ、まだ整備途上のようだ。
米子から松江へ、そして出雲へ。
雨が降り出した。
天気予報どおりだ。
明日は雨の中歩かねばならない。
山陰道は出雲で終了し国道9号でさらに西へ。
山陰道はガラガラだったのに、9号線は車が連なりみんな西へ走る。
いつもの事ながらこの人たちは何処へ行くのだろうと思う。
きっと自分と同じ行先なのだ、きっとそうだ、なら目当ての駐車場は一杯で止められないのではないか、と不安がつのる。

22時過ぎに道の駅を見つけ、その日はそこで泊まることにした。
駐車場は車中泊してると思われる車で一杯だ。
昔はこんなに車中泊する車はいなかったよなと思う。
眠るには少し早いがもうすることもない。
幸いにして暖かい夜だ。
明日朝は早くに出る事にして、シートを倒した。

しかし程なく眠れないことが分かった。
身体中が痒くて痒くて眠気が掻痒感に追い払われてしまう。
なにかいけないものを食べたのだろうか、お尻が蒸れた痒さに始まって、背中や腕の痒さが止まらない。
お尻をかいて痒みを収めれば背中が痒くなる。
背中の痒みを収めれば腰回りが痒くなる。
未来永劫続くのではないかと思わせる痒みの連鎖。
少しは眠れたのだろうけどいつまで経っても痒いので3時半に起き出した。
このままこの痒みは続くのだろうか。
なんだか今日、明日を楽しめる気分にならない。
こんなお休みにしたかった訳でないはずたが、何を夢見て旅に出てきたのだろう。
分からなくなった。

続く。




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