大阪府吹田市某所。
知る人ぞ知る、フウの並木がある通り。
数年前、この付近の裏道を開拓していた頃見つけた道で、時々使っていたのですが、ある秋の日道路の両脇が真っ赤に染まることを知りました。
夕刻だったのですが、橙色の夕日がちょうど通りの向こうに降りてきて、背の高い三角帽子のように葉をつけるフウの木の表面の輝度を上げ、三つ又の葉の赤さをより鮮やかにさせていました。
こんなところで息を呑む紅葉に出会えるとは思わず、驚くやらうれしいやら。
以来、街中で赤い紅葉が観賞できる場所として毎秋楽しみにしています。
ここに住まわれてる方々がうらやまし。
そんな所なのでいつもこの季節は、この風景を撮影する人が歩道のあちこちで携帯やカメラをかざす。
昨年は紅葉が終わった頃に訪れて、見逃してしまい悔しい思いをしました。
すっかり葉を散らした枝がショックに沈む私の心情を映し、いっそう寒そうだったのを覚えています。
反省して今年は最盛期をゲットするべく早い時期から週末の度に訪れ、先週を迎えました。
同じ通りの木なのに、隣り合う木と木の紅葉の進み方が全く違うので面白い。
片方はまだ緑、片方はすっかり桃色。
日当たりの違いとかもあるんでしょうけど、木々の個性ですね。
10月の終わりごろから色づき始めたのですが、来週末もまだ楽しめそうです。
物悲しくて紅葉って好きじゃないのですが、赤は好きな色。
赤の紅葉は気持ちも軽やかになる気がします。
ステキ!
私にとって赤はエネルギッシュなイメージなんですが、木々の赤さ、夕日の赤さはそのイメージに繋がらない。
反対に春の新緑はパステルカラーなのに非常にエネルギーに満ち溢れて見えます。
色だけでなく他の五感と経験、知識を総合して印象というのは出来上がるからなんでしょうね。