日蝕

2011-01-20 01:27:11 | 音楽&本&映画
先日、駅前の集合商業施設を歩いていたら、DVDの中古品のワゴンセールをやってました。
どれどれ面白いものはあるかしらん…、と眺めていたらありました。
「ピッチブラック」というSFモノの洋画なんですが、また観てみたいと思っていたものです。
初めて見たのがテレビだったか映画館でだったか覚えていませんが、あるシーンの映像が宇宙モノ好きの私には強烈に印象的でした。
即、購入。
帰って見てみると、そのシーンは色あせることなく、今も魅力的でした。

以下ざっくりと出だしのストーリーを書きます。

辺境航路の惑星間旅客船が、はぐれ彗星の尾に飛び込み損傷。
近くの惑星に不時着します。
そこは三つの太陽が地表を照らし、昼が永遠に続く荒涼とした岩と砂の世界。
生き延びた乗組員と乗客は水と食料を探し、砂漠を行きます。
すると打ち捨てられた地質調査隊のものらしき基地が見つかります。
なぜか宇宙船を残したまま去ってしまったようです。
最後の地質サンプルの日付は22年前の今月でした。
そんな中、乗客の一人が岩山の穴に落ち込み、行方不明になります。
穴に探しに降りた乗組員が見たのは、洞窟の闇にうごめく謎の生物と行方不明になった人物の食いちぎられた足でした。
基地にはこの惑星系の模型があり、それを回転させると22年に一度日食が発生することが分かりました。
謎の生物は闇の中でしか生きられないようなのですが、日食により暗闇と化した地表に飛び出し、調査隊を襲ったことが推測されました。
そうこうしている内に辺りは薄暗くなり始め・・。

といったものです。
これだけだと、ただの恐怖映画なんですが、他にも色々な要素を織り交ぜてなかなか魅せてくれます。

で、ここまで長かったですが、私のお気に入りはこの日食に入っていくシーン。
強烈な日差しを表現するためか、空も地面も人も見えるもの全て黄色くハイキーな画面で色味が少ない中、地平線から土星にある様なリングが昇り始め、太陽の方に向かう。
と、リングの中心の巨大な惑星が陽炎ゆれる地平線から現れます。
ほんとに巨大です。
それが昇る太陽へと迫り、太陽はリングに最後の光を反射させて姿を消すのでした。
地球では見られない天体現象の上に、長く続くぞと思わせる日食の入りと、これから襲われるであろう恐怖という味付けが加わって、ドキドキさせられます。

当時、特撮を売りにしたSF映画も一段落して、特撮技術も普遍的になり、アイデア勝負となってた頃で、大作とは言えないB級映画でもこんな画が作れるんだ、と喜んだものでした。
ご覧になってない方は是非どうぞ。


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