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GW豊後の旅 「雨ヶ池越」

2009-05-10 20:01:28 |  GW豊後の旅
5/4は朝からでした。
当初は古祖母山に登る予定だったのですが、が既に降っている中、登れないな。
それで、九重連山の真ん中を通るやまなみハイウェイでもって、長者原(ちょうじゃばる)登山口へ行き、そこにあるビジターセンターでも覗いて、景色の良い場所に駐車して本を読むなり、に煙る景色を眺めたり、近くの観光地を訪れたりして一日を過ごそうと宿を出発しました。

宿は竹田市に取ったので、国道442号線を西へ、やまなみハイウェイ(県道11号線)との交差点を右折して、長者原へ向かいます。
写真は交差点手前の高台から見た久住高原です。


やまなみハイウェイに入るとが止みました。
途中の牧ノ戸峠の登山口や到着した長者原はもう車で一杯です。
雨具を着た登山者が山へ向かいます。
いいなあ。無理せず歩いてね。

・・、私もやはり歩きたくなりました。
地図を見ると、長者原から坊ガツルまではそんなに高低差も無く、途中でまたが降り出してもそれ程難しくはなさそうな行程です。
当初予定では、5/5に展望を目的に久住山を登るつもりだったのですが、今回はあきらめてラムサール条約に登録された長者原のタデ原湿原と天が池越の向こうに広がる坊ガツルを見ることで良しとする事にしました。

準備して9時に駐車場を出発。
タデ原湿原に敷かれた木道を歩き、雨ヶ池越へ向かいます。
写真は野焼きの跡が残るタデ原湿原と湿原の周りを囲む山の斜面を覆う新緑の木。
湿原というより草原という感じです。


山の麓に行き着き、山中に入っていきます。
新緑の林の中を進んでいきます。
いろんな樹種があると思うのですが、どの木の葉っぱもみんな同じ黄緑色をしているので不思議。
そういう時期なんでしょうか。


さすがに有名どころの九重連峰、昨日の倉木山と違い前から次々と登山者がやってきます。
「こんちは。」
また、が降ってきました。
風は無く小雨なのでザックカバーだけかけて、傘を差して進みます。
写真を撮るときカメラが濡れなくてよいです。

登山道は想像したとおりなだらかで、難所は特にありません。
さすがに雨を含んだ道はぬかるんで、ひどい状態ではあります。
道の右に見える三俣山の上の方はガスで隠れて見えず、外から眺める新緑は冴えません。
途中、撮影意欲をそそる花の数は少なく、ただただ歩いていきます。

ようやく遠くに坊ガツルが見えてきました。
テント場もあるようで、色鮮やかな人工色が点々と散らばっています。
草原に降りたら風が強くなり、パンツの膝元が濡れて冷たくなってきました。
雨具を着ないといけないかな。
テント場の上にある小屋へ到着。12時半です。
中は他の登山者で一杯なので、入口の屋根の下でお昼にしました。

雨具を着て、出発。
あれ、止んでる。
帰りも傘で全然平気な雨脚でした。
さすがにこの季節、雨具を着ると暑いので、着なくて済むなら着たくなかった。
裾はどうしても泥がついて汚れるし・・。
ふう、観察力不足でした。

14時40分、長者原駐車場に帰り着きました。
以外と疲れてしまった。

GW豊後の旅 「倉木山」

2009-05-08 23:51:16 |  GW豊後の旅
5/3は倉木山に登りました。
なんでこの山を選んだかというと、山のガイド本に 「知る人ぞ知る花の山」 と紹介されていたため。
また、山に登るのは去年の秋以降半年振りなので、短時間で登れる山で足慣らしをしたかったためです。
ガイドのコースタイムは2時間30分くらい。
花の写真を撮る時間もたっぷり取れます。

天気は曇り。
由布岳登山口の駐車場に車を止め、7時に出発。
もう十台程の車が止まっていますが、みなさんは当然ながら由布岳の方に向かいます。
私は一人やまなみハイウェイに沿って歩き、湯布院の街のほうへ下って行きます。
数百m歩くと、左に雨乞牧場に向かう道が分かれ、そこから上り坂になります。
写真は坂の途中から見た由布岳。
手前に横たわるなだらかな膨らみは飯盛ヶ城。
道路はやまなみハイウェイです。


雨乞牧場への道の途中で右に道が分かれ、そちらが倉木山への道のようです。
草原の脇の舗装された道を登っていきます。
小さな広場で舗装道は終わり、そこからようやく登山道。
鳥の鳴く声が姦しい。
鳴き声で分かるのは鶯くらい。
きつつきが木をつつく音が聞こえたりもします。

すぐに分岐があり、左は直登コース、右は山腹コースの表示。
直登コースで上り山頂から山腹コースで下る、ぐるり周遊コースを取ることにします。
この直登コースが思ったより急斜面。
黒っぽい土が露出し、滑る。
露出している根を掴み、ほとんど這い登る感じで進みます。
ジグザグに道を作ればいいのに・・。
足慣らしにしてはちょっと厳しいコースを選んでしまった。
途中、木に咲く見かけない花を見つけるたび、カメラに収めていきます。

数十分かけて上るとようやく平坦になり、笹原を進みます。
笹は胸ほどの高さで、かろうじて足元に踏み固められた道が見えます。
1本、満開のミツバツツジが生えていました。


笹原をそのまま進むと倉木山頂上です。
山の向こうの景色は平凡。
10分程うろうろして、下山することにしました。
山腹コースに花が多いらしいので、期待して下って行きます。
ところが、花を探す内、直登コースとの分岐点まで来てしまいました。
あれ、もう終わりですか。
花は期待したほどでは無く、ちょっと(だいぶ)がっかりです。
それでもこれまで撮影したことの無い花も見ることができたのと、外から眺めるだけだった新緑の木々の下を歩くことが出来たので、まあ良しとしましょう。


舗装道の脇にある草原に座り、由布岳を見ながらお昼にしました。
13時には駐車場に到着。
初日の山行はこれにて終了です。

GW豊後の旅 「序」

2009-05-07 03:14:51 |  GW豊後の旅
ども、ごぶさたしました。
ゴールデンウィークは5泊5日で九州は豊後の国大分に山行の旅に出ておりました。

旅程を紹介すると、5/1(金)の晩(正確には5/2(土)になってから)出発。
車で中国道を西進し、5/2(土)に大分入り。
5/3(日)は湯布院は由布岳の隣にある倉木山に登頂。
5/4(月)は九重連峰。長者原から坊ガツルへ雨ヶ池越を越えて往復。
5/5(火)は古祖母山登頂。

うわあ、地味な山行。
普通なら、由布岳と久住山と祖母山を登るところなんでしょうけど、全部二線級になってしまった。あはは。
それぞれ訳はあり、各章で記載することにしますが、こうして見るとわざわざ九州まで行って馬鹿だなあとも思います。

5/5(火)は下山後そのまま帰途に就き、車中泊して5/6(水)に帰ってきました。
昼過ぎに家に着いて旅の間の汚れ物を洗濯。
その後、一服と思い横になったらぐっすり眠ってしまい夜の11時過ぎに目が覚めてしまいました。
帰りはだいぶ強行軍だったので、やはり疲れていたようです。
今から眠れないな。

銭湯に行ってお風呂に入り、晩飯(夜食?)を食べつつ記載してます。
明日の仕事は大丈夫だろうか・・。

それはさて置き、このブログもようやく旅行記らしくなってきました。
またしばらくこの旅行きの話を掲載したいと思いますので、よろしくお付き合いください。


旅は最終日

2009-05-02 01:31:18 |  二人旅
目が覚めたら、今回の旅行も最終日。
もう終わっちゃうのか。
旅の終わりはいつも寂しい。
でもまだ一日あるぞ。

普段の夕食より豪華な朝食をいただきつつ、今日の行程を提案しました。
諏訪から山梨へ入ってすぐのところに、サントリーの白州蒸留所があります。
そこを見学してから帰ることに。

天気は薄曇ですが、雨が降ることはなさそうです。
国道20号を南東へ。
1時間ほどで到着。

甲斐駒ケ岳(たぶん)が白い頂を見せる麓に蒸留所はあります。
駐車場から施設までの遊歩道にはツツジが咲いて、いい雰囲気です。





11時からの見学ツアーに申し込み、時間まで売店とウイスキー博物館を見て回りました。
ウイスキー博物館はお酒の醸造・蒸留技術、文化について、その歴史を模型や写真や映像で見せてくれます。
写真のジオラマが展示されていました。

今日も飲みすぎたお父さんがお母さんに小言を言われ、娘さんがとりなしてる図か。
今も昔も変わらないんだなと一目見て思ったのですが・・。
説明を読むと、密造酒を作っていた家族が摘発されて、困ってる図でした。
上と下の二人は当局の人だったんですね。
でもやっぱり前者の図に見えてしまう。

さて、時間になり見学ツアースタートです。
20人くらいの方々が参加。
きれいなお嬢さんがガイドしてくれました。
構内の道路を渡り、作業棟に入ると湿度が上がり、甘く少しすっぱい香りが充満しています。
麦を発芽させ、でんぷんを糖化させて麦汁を得、酵母を加えて発酵させる工程の見学です。
匂いは発酵した麦汁の香りだそうです。
大きな木桶が一杯並んでいて、のぞき窓から桶の中を覗くと、白くぶくぶくと泡立った麦汁が見えます。
ビールくらいのアルコール度数になったものを次の工程で蒸留するそうです。
蒸留に使用するスチルポットと呼ばれる銅製の釜が並んでいました。


見学ツアーは蒸留後に詰める樽の内側を焼く(燃やす)工程を見るため、バス!で移動します。
パンフレットで見た敷地は広大。
バスでの移動も納得です。
樽は60年くらい使用するそうなんですが、30年くらい使っていると疲れてきて熟成がうまく進まなくなるそうで、内側を燃やして新しい木肌を出すという作業が必要になるらしいです。
通常は機械で燃やすそうなのですが、見学ツアー向けに職人の方が手作業で行うところを見せてくれました。
ガスバーナーで樽を回しながら焼いていきます。
最後の方は盛大に燃えて、ぱちぱちと木がはぜる音が聞こえてきます。
はぜることでひびが入り、新しい木肌が露出するのだそう。

最後は柄杓に取った少量の水を打ちかけて一瞬で火を消します。
職人技だそうです。
みんなで拍手。

またまたバスで移動。
次は樽の並ぶ貯蔵庫です。
小学校の体育館が4つくらい入りそうな巨大な貯蔵庫です。
敷地内にはこの貯蔵庫が20棟くらいあります。すごい。
中は樽から蒸散したアルコールが充満していて、発火の危険があるので写真撮影は禁止だそうです。
確かに、空気がアルコールで出来てるみたいに皮膚に絡み、目に沁みます。
ウイスキーの濃い香り。
ウィスキー好きにはたまらない。
アルコールに弱い人は、ここにいるだけで酔っ払ってしまうのでは。

これでツアーは終了。(上記説明は記憶だけで記載してます。間違いがあればごめんなさい。)
バスで出発場所に戻り、建物に入ってウイスキーの試飲をさせてくれました。
当然ドライバーには飲ませてくれませんけど。
サントリー商品の紹介を聞き、水割りのおいしい作り方などを教えてもらいつつ、ウイスキーやジュースを飲む時間を過ごしました。
試飲後、今回の旅のお礼に家で飲めと母がウイスキーをプレゼントしてくれました。
どもありがと。

これにて旅は終了。
中央道に乗って名古屋まで走り、母を駅に降ろしてお別れしました。
まずまず楽しんでもらえたのではないかと思います。
自然と文化と歴史と科学に触れる旅にできたのでは。(自画自賛)

湖岸の宿

2009-05-01 00:26:37 |  二人旅
チェックイン後、部屋で菓子とお茶をいただき、しばしゆっくりして本日の旅程を徒然に思い返す時間を過ごしました。
部屋は諏訪湖側で、窓から湖が一望できます。
方角は西なので夕日が眺められそうです。


さて、そろそろ温泉に行きましょう。
浴場まで館内を歩く途中に庭園を眺められるスペースがあり、40分後にここで待ち合わせをすることにして別れます。
広々とした湯船で体を伸ばし、陶然。
大きな窓の外はまだ昼の光が射しています。
明るい時間からお風呂に入るのは、なんか贅沢。
露天風呂と内湯を楽しんで、上がりました。

待ち合わせ場所に行くと、母はもう座って庭を眺めています。
ありゃりゃ、すみません。
庭に出て涼むといいと言う母の勧めに従って、下駄を履いてちょっと歩く。
前にも書きましたが、一人旅では宿はただ寝ることだけが目的の場所だったのですが、旅館で温泉や食事がついてる場合は、宿での時間を楽しむというのも旅行の一つの目的としてあるのだなと再認識。
連れがいる場合はなかなかいいものです。

部屋に戻って窓から湖を見ると、だいぶ日が傾いて来てます。
写真を撮りつつ夕食までの時間を潰しました。
仲居さんが夕食を運んで来てくれました。
豪華な献立。
風呂で流した汗の分、まずは生ビールで水分補給して、和食だったので日本酒は熱燗を注文。
食べてる間に日はどんどん傾き、空は橙を濃くしていきます。
刻一刻と表情を変える景色を眺めながら(ときどきシャッターを押しながら)、料理とお酒を楽しみました。


暗くなってすぐ、突然湖上に花火が上がりました。
小振りですがしっかりした打ち上げ花火です。
湖上の人工?島から打ち上げているよう。
ほんの十数発だったと思うのですが、季節はずれの出し物に食事を中断して母と二人眺めました。
そういえば秋に信州を旅したとき、同じくらいの時刻に中央道の諏訪湖SAに休憩に入ったら、湖上で花火が上がっているのを見たことがあります。
週末だけなのか毎日なのか、季節に関係なく上げているのかもしれません。
写真は打ち上げ後の諏訪湖夜景。


今日も早々に布団に入り、一日の疲れもあってすぐに寝入ってしまいました。
また明日。