位ヶ原

2010-09-08 00:00:03 |  乗鞍話し
今夜は台風のお蔭で風があり、部屋の空気を凄い勢いで外に追い出してくれます。
あな、涼し。
雨が降り出すと吹き込んでくるので、窓を閉めねばならずそれまでですけど。
・・あ、降ってきた。


昨日の続き。

登山道はエコーラインを横切り、ハイマツの間を抜け、下へ下へと下って行きます。
道は枯れた沢のような感じで、大小の石や岩がゴロゴロとして、足が置きにくくとても疲れます。
ここを歩く場合は足元にご注意を。

しばらくはナナカマドの葉っぱや果実の黄色と赤などを観察しつつ歩きました。
こりゃなんの種だろう?


そして溝状にえぐれた道の角を曲がると、前掲したその日一番の眺めが眼前に広がったのでした。
足を止め、その場で口を開けて眺め入ってしまいました。
そこから眺めは一変し、目にする全てがビビッド。
道脇の木々も素晴らしい。

その森は登山道がもう一度エコーラインと交差するまで続き、私の心に透明な滋養を与えてくれたのでした。


そうこうする内に、山の向こうに日が沈み、薄暗くなってきました。
道程はまだ半ば。
後はカメラを仕舞い、歩く事に専念です。
鈴蘭の駐車場に着く頃には真っ暗になる一歩手前でした。
最後の方は整地された遊歩道だったので、心細くはなかったですが、山中で暗くなったのは初めて。
秋の日の山歩きは、帰着予定時刻に余裕を見てあげねばいけませんね。

こうして、思いがけず非常な満足感を得た秋の乗鞍の山行を終えたのでした。