
馬面剥(ウマヅラハギ)

【語源】

カワハギによく似ており、顔が長く伸びた馬面なので、この名が
つきました。

フグ目カワハギ科ウマヅラハギ属の魚です。

カワハギ同様、料理の際、きれいに皮をはがれて使われる事から、
バクチウチと言う地方名があります。

身ぐるみはがれるバクチウチ・・・・です。



【旬】

産卵期は4~7月。

この為、産卵を終え十分に餌を食べ体力を回復した晩秋が旬と
言えます。






【うんちく】

ウマヅラハギはカワハギの代用品としてよく使われます。

一昔前は、カワハギとして流通してたほど・・・・。

近年、表示法が厳しくなりなくなりましたが、未だにカワハギで
販売されているケースも稀にあるようです。




この魚ほど調理が簡単なものはありません。特に皮は手できれいに
簡単にはがせます。これが語源にもなっているほどです。

水深200m以浅の沿岸に生息し、特に100m以浅の砂泥底や岩礁に多い。

昼間は中層で夜間は底層で群れ、甲殻類などを食します。

全長30㎝位までに育ちます。





【ブランド・産地】

主な産地は、瀬戸内、静岡など・・・

ブランド化はされていないようです。

丸のままより、皮をむかれての流通が主のようです。


【産地ならではの漁師料理】

一押しは刺身でしょう。フグ目の魚であるため、身の締まりは
最高。刺身に向きます。更に胆が美味。

この胆を醤油やポン酢に解き、刺身を浸して食うのは最高です。

しかし、このウマヅラハギ・・・カワハギの代用品としての流通が
主のため、船上、市場での取り扱いがイマイチ。

鮮度の良い物を手に入れるのは簡単ではありません。

高級魚のカワハギと違い、意外に安価でもあります。

鮮度の良いのを見つけたら、即、買いですね。

後は、鍋、煮付けも美味しいです。身離れが良い魚のため、食べや
すく、お年寄りにもお子さんにも人気の魚です。




【栄養と効果・健康】

高たんぱく・超低脂肪の白身魚です。

脂肪分は、限りなくゼロに近い魚です。

水分も少ない為、肉質もしまり、歯ごたえを楽しめます。

ビタミン類ではDが非常に多い食材。

精神状態を安定させたり、骨を作るカルシュームやリンの吸収率を
高める作用が期待できます。

ただし、胆は別物。尿酸値の高い方はほどほどに・・・
























