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2018年2月の読書 もうまとめ!?

2018年03月01日 08時57分36秒 | ★★★毎月の読書まとめ
2月は逃げる。
文字通りその通りにあっという間に過ぎていきました。


ちょっと変わった読み方をした、かな。
有川浩さん。
今まで手にしてきた作品はそれぞれ読んでいるときはどっぷりとその世界に浸っていたんだけれど、
今回久しぶりに手にした初読み作品はなにかどこか今までと違って。
それはちょっと居心地のよい方向のものではなくて。
本当にリハビリのような気持ちで手に取りました。「塩の街」角川文庫版。そこから勢いで一番初めての電撃文庫版を買ってしまい。。
連続して読んで改めてはっきりしたこと。
「書きたいように書いた」電撃文庫版の世界に若さと勢いとそして好きなことがてんこ盛りだな
ということ。
その「好きなこと」の中にはおそらく確実に「新井素子」という分野が入っているということ。
うん。それで私は納得して。
またしばらくはこのまんまいくんです。(なにが?)

素子さんの「碁盤事件」どこかで読んだような記憶があるのはなぜかなあ?
いやでもこのまんまを読んだ記憶はないから、、何かのエピソード(つまり物語の根っこ?)をどこかで聞いた?
気になるんだけど思い出せない。
そして間違いなく面白かった!!
〆がまた、、「うわぁぁぁぁぁ~~~~!!!!」と一人叫びましたです。そこで終わってくれたことから想像が。。あ、想像が。。。(怖)
あ、で。このお話が入っている「謎々 将棋囲碁」ほかの方々もとても面白かった。アンソロジーでどれもこれも楽しめたのは初めてかも。
手にして大正解でした♪
(余談。。私の中ではこの2つを続けて呼ぶときはずっと「囲碁将棋」と言うんです。だからこのタイトル、ちょっと違和感あるんだ、な。。)

2月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2419ナイス数:725謎々 将棋 囲碁謎々 将棋 囲碁感想囲碁といえば素子さん。ということで。「碁盤事件」素子さん特有の思わぬ視点からほのぼのと混沌とが同居してそれが徐々に絡まって纏まってラストはう…こっちですか!!な満足の一作だった。そして他の作家さんたちの作品も初作家さんも多いなか、それぞれがとても面白くて久しぶりにずんずんと読み終えてしまった。AIが絡んでくるものが多いのは時代かな。「三角文書」「黒いすずらん」も読みやすく楽しんだ。最後の「負ける」はちょっと難しいけれど考えさせられる。とにかく皆、面白かった!また読む。読了日:02月25日 著者:新井素子・瀬名秀明・千澤のり子・葉真中顕・深水黎一郎・宮内悠介
掟上今日子の裏表紙掟上今日子の裏表紙感想図書館本)今回の掟上さんは凶悪犯罪の被疑者で逮捕されて、舞台はなんと警察の取調室と留置場。その場所での担当警部さんとの言葉のやり取りや今日子さんの行動が面白かった。そしていつも首になる警備主任さんがいいキャラだなと改めて思う。厄介くんが「相棒」として活躍するけれどこちらもこちらでどんどん図々し…いや、逞しくなってます、ね。ラストはちょっと…?でした。あとがきで表紙の絵の裏側にもうひとつ裏表紙が描かれていると知って観ました。図書館ナイス!ちゃんと裏側を見られるようにしてくださってまして、嬉しかった。読了日:02月23日 著者:西尾 維新,VOFAN
塩の街―wish on my precious (電撃文庫)塩の街―wish on my precious (電撃文庫)感想再読)今回は手に入れて(笑)角川文庫版から間を置かずに読んだので、初読の時よりもその違いを各所に見かけて楽しんだ。と、同時に。新井素子さん、そして「星へ行く船」シリーズと重なる部分を強く感じつつ(あとがきも含めて)心地よく読み終えた。削った箇所、加えられた言葉、ひとつひとつの変化で受け取る感じがほんの少しずつ変わる。これで単行本も含めて3冊揃ってしまった。ここも素子さんに重なる~(←個人的行動で)という、何だかこの勢いに惚れているのだな、と確認した読書でもありました。読了日:02月19日 著者:有川 浩
鳴門秘帖(一) (吉川英治歴史時代文庫)鳴門秘帖(一) (吉川英治歴史時代文庫)感想図書館本)4月からBS時代劇になると知って手に取る。正直にいう。私はまったく修行が足りない。この文章を読み解くことが前面に出てしまい、本来の物語として楽しむことってことができなかった。映像で見てからの方がよかったかも?主人公の法月弦之丞の存在感があまりなくそこも一因。戸惑った。でも舞台設定や脇役(ってかこの巻ではほぼ主役級)のお綱や万吉は魅力的でそこで引っ張ってもらってラストまで読めた。この文庫版は三巻まであるんですが、さてどうしよう。まだまだお話は道半ばだが映像見てから再挑戦、か。読了日:02月15日 著者:吉川 英治
塩の街 (角川文庫)塩の街 (角川文庫)感想再読)気分は有川浩作品リハビリのため。で、なんかわかった。このむちゃくちゃで一所懸命でまっすぐなエネルギー。それはデビュー作だからかもしれないし筆者の若さかもしれない。読者の都合なんてお構い無しにぐんぐん踏み込んできて同調させる。この力強さ。これを望んでいたんだ。文庫版あとがきで有川さんが語られたことに一緒に頷いて納得した。そういえば以前、新井素子さんもおっしゃってたな。「今のわたしに《絶句・・・・・》は書けない」って。そういうこと、なんだろうな。この初期作品を私は心から愛してます!と言い切れるのが嬉しい読了日:02月12日 著者:有川 浩
キャロリング (幻冬舎文庫)キャロリング (幻冬舎文庫)感想随分と久しぶりの有川作品。その安定感、安心感、前のめりに読ませられる文章の力は全く変わっていない。物語も気持ちを掴まれて一気に作品の世界に引き込まれる力強いもの。うん。楽しんだ。笑った。泣いた。苦しかったし悔しかったし腹もたった。切なくてあったかかった。感情を揺さぶられるのもまた変わらない。なのに私は始めから終わりまで某3人組のやくざさんのお話とか某は◯さん宅配便とか思い出してた。なんでかなぁ。こういう事は有川作品では初めてで少し、いやかなり、戸惑っている。読了日:02月08日 著者:有川 浩
優しい死神の飼い方 (光文社文庫)優しい死神の飼い方 (光文社文庫)感想図書館で単行本で読んだものを、今回文庫本で購入、再読)限りなく優しい物語。レオは次作「黒猫~」でも登場しているが(それで懐かしくてどうしても手元に置きたくなったのだが)今回はとにかく始めから終わりまでとにかく優しい、と思った。人のエゴや救えない感情も表されながらレオを中心に変わっていく人々の姿が心に沁みて、読んでいてなんだかわからないけれどこちらまで救われる気がした。しゅうくりいむの好きなレオ。ラストの哀しくけれどもとても綺麗な時を越えてそれからも、病院で仕事を続ける。会いたいなぁ~と思ってしまう。読了日:02月04日 著者:知念 実希人
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