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2019年12月の読書

2020年01月26日 09時30分01秒 | ★★★毎月の読書まとめ

読んだ本の数:8
読んだページ数:2149
ナイス数:594

上流階級 富久丸百貨店外商部 (2) (小学館文庫)上流階級 富久丸百貨店外商部 (2) (小学館文庫)感想
なんという骨太な物語。日々を自ら選び戦い挫け学び足掻き…生きる姿。「宝石箱」の中に職を持ち戦場のような日々を送る老舗百貨店の外商。まず一生縁は無いであろう世界を覗き見させてもらえる楽しさもたっぷりとありつつ、人として、何よりも「自分」として生きることをとことん追求する物語でもあるかと。ガツンと刺激も貰え、尚且つこんなに楽しいお話は。。続きありますか?高殿さんの紡ぐ世界はいつも最後はこんな衝動に駆られます。静緒、桝家、葉鳥さんはもちろんのこと彼らの周りの人々のこの先がとても気になります。
読了日:12月25日 著者:高殿 円
居酒屋ぼったくり〈8〉 (アルファポリス文庫)居酒屋ぼったくり〈8〉 (アルファポリス文庫)感想
美味しい料理と下町の人情話。そこに惹かれて読んでいるから、今回は若干困ったな、と思う場面もあったんだけれど。でもそうね。美音もきっちり女の人なんだよね。そしてきちんと賑やかだったりほっこりだったり、そしてとても美味しそうだったりする路線もそれてはいませんでした。文庫が近くの本屋さんに入らなくなっちゃった。ちゃんとラストまで文庫化、頑張ってください。。読みますから。
読了日:12月20日 著者:秋川 滝美
ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)感想
再読)あれ?こんなとても不思議なお話も入っていたんだったっけ。親子の葛藤。あれは一体誰だったのだろう?ぶたぶたさんが日常に居るということは平常で、この一緒に飲んで自分の話をぶたぶたさんに覚えさせた男性が不思議。未来の本人が過去のぶたぶたさんに?とか読み終えてそこが妙に気になる再読であった(笑)お茶をきちんと点てて美味しい上生菓子を頂きたいなぁ。その後はお煎茶でお饅頭やお団子。そして焼きそばと…お好み焼き!あーぶたぶたさんの甘味処に恋い焦がれます。
読了日:12月17日 著者:矢崎 存美
泣くな研修医泣くな研修医感想
図書館本)読友さんのレビューに惹かれて。プロローグの「病」は今ならば私のようなど素人でも「ああこれはあれ、だな…」と分かるものだが、そう。それは30年前。その頃は今ほど世間に知られなかった。そのトラウマを抱えて研修医という過酷な日々に向かう主人公。ここまで真っ直ぐに研修医を描くものは初めてだったように思い、想像以上に気持ちの上でのストレスって強いのだな、と知る。先輩医師たちの一挙手一投足が刃になって襲ってくるが、それが命と向き合う現場。職業。救えた命と救えなかった命、そして兄の死に答えを見つけて彼は→
読了日:12月14日 著者:中山 祐次郎
ドクターぶたぶた (光文社文庫)ドクターぶたぶた (光文社文庫)感想
再読)お医者様。いいなぁ。内視鏡手術のプロフェッショナルで県内を駆け回りながら往診もこなす。ボランティアにも参加する。初読の時は「お医者さん」というカテゴリーの中でも切った張ったな分野であることにびっくりした方が強かったけれど、今回は案外これは食べ物系の次にぴったりなお仕事だな、と思ってしまった。特に訪問診療。ふっと現実に重ねたからだとわかってる。けど、落ち込む年寄りの実際の病と同時に心も元気にしてくれるというのが…本当にぶたぶた先生がいて下さったら、と願ってしまったのだった。
読了日:12月13日 著者:矢崎 存美
ぶたぶたのティータイム (光文社文庫)ぶたぶたのティータイム (光文社文庫)感想
再読)それぞれのお話が穏やかに心に沁みる。コーディアルというお店と美味しいイギリス菓子と紅茶。そしてぶたぶたさん。この一冊は食べたくなるのはもちろんのこと、作る意欲も刺激してくれる一冊で、私ってこういう飾り気のない焼き菓子がホントに好きなんだよなぁ、なんて改めて確認する。平凡な日常の中にほんの少しのスパイス。ぶたぶたさんに会うのはそんな感じなんだな。読んでいる時は何もかも忘れて幸せになります。
読了日:12月10日 著者:矢崎 存美
NNNからの使者 猫は後悔しない (ハルキ文庫)NNNからの使者 猫は後悔しない (ハルキ文庫)感想
悪意がない、ということが逆に相手への鋭い刃になる…。それを自覚することが50代まで出来なかった女性の物語。N N Nネットワーク話ではあるけれど、人の長年重ねてきたものから変わることの難しさ、辛さ、苦しさを突きつけられて胸が詰まる。それは同年代だからかもしれないし我が身を振り返ってギクリ、とする面もあるからだろうか。ミドリを引き取って変わっていく彼女に未来は短い時間であったけれども、最期をほんのりと幸せな気持ちが包んでくれたのだろうと思えたことが救いになった。猫がミドリだけ、長編はシリーズ初かと。良かった
読了日:12月06日 著者:矢崎存美
居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)感想
再読)重症度近年一番の「本の世界から抜けられぬ病」からのリハビリの為に選んだ一冊。ああ今回は近くにぶたぶたさんのおでん屋さんがほんっとうに欲しい〜〜!と思う。この相手との距離感、悩みの聞き方話し方。で、そこにはもちろん美味しいおでんとそれから出汁割り!出汁割り飲みたいなぁ。ラストのお話がホラーなことをすっかり忘れていてぞぉぉおぉ〜〜っとさせて頂きました。怖い!
読了日:12月04日 著者:矢崎 存美