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8月の読書 読めないなりに楽しんで

2017年09月02日 14時15分02秒 | ★★★毎月の読書まとめ
図書館利用に大人買い一歩手前(!?)
8月の所用立て込む中でも結構読めたな~。

それにしても私のPCさんがかなりヤバイ。
重すぎて画面を開くのがやっとになってきてる。
困ったもんだ。あっちもこっちも
がんばれ~~!まだ当分このまんま使う予定なんだから~~~

似鳥さん熱や有栖川せんせ熱が再発しそうな月でありました。

8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2858
ナイス数:837

江神二郎の洞察 (創元推理文庫)江神二郎の洞察 (創元推理文庫)感想
とても久しぶりの学生アリスシリーズ。短編9作で有栖川有栖大学入学から2年の始めまでの学生生活、推理小説研究会でのエピソードが描かれていてそれぞれの作品をみんなとても楽しめた。夏のキャンプ(「月光ゲーム」)以降のアリスの葛藤とかなんだかこれはシリーズ読み直しなさいって言われてる感じ(笑)。あとがきでまたはっきりと残りは長編1冊と今回のような短編集1冊と話されていて、分かりました、ながーく待ちましょう!と決意も新たにできました。
読了日:08月31日 著者:有栖川 有栖
モノレールねこ (文春文庫)モノレールねこ (文春文庫)感想
お薦め頂いていた作品)生き物の「命」を中心に配置した短編集だった。永遠の別れも、かな。加納さん特有の視点で描かれるそれぞれの作品は何とも言えない切なさと幸せと悲しみと居心地の良さと真逆の悪さも感じさせられ、溢れる魅力を持っていた。「モノレールねこ」と「バルタン最期の日」は涙腺決壊。モノレールねこは予想外の場所でも堪えられないんだから涙もろくなったものだ。バルタンはその視点でこの問題を描くのか!と驚きもあった。「パズルの中の犬」「マイ・フーリッシュ・アンクル」もいいなぁ。何度でも読みたい一冊がまたできた。
読了日:08月25日 著者:加納 朋子
もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたらもし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら感想
図書館)次をどうしよう?と思ったらタイミング良くこの本が手元に。読み始めたらなぜか止まらなくなって(笑)ご縁のある作家さんや人でない方々なんかでクスリっと笑い、ご縁を持たない方々のなかで「この人読んでみたいな?」なんて思う出会いもあり。でもこれ全て二人の人の書いた文章なんですよね。真っ正直に真面目に遊ぶ。そんな場面を垣間見た気がします。俵万智さん(本物)読みたいな。星野源さん読んでないけどなんかそっくりかも。文豪さんたちは薄いご縁だけれどそうそう!と思う所があってちょっと嬉しい。そしてラスト。読んだこと→
読了日:08月21日 著者:神田 桂一,菊池 良
掌の中の小鳥 (創元推理文庫)掌の中の小鳥 (創元推理文庫)感想
ミステリ、と言ってもここには特別な事は何もなく在るのは日常の生活。その中のほんのちょっとした謎をスルリ、と解く場所、エッグ・スタンド。まっすぐでたっぷりと恋物語でもあるのに素直に読めるのは、このミステリの存在とその謎解きがメインだからかな。とにかく優しい物語。登場人物たちはそれぞれなかなか過激なんだけど、でも穏やかなお話。そんな作品でした。まだまだ謎もあるしこの先どうなるのだろ?と気になる部分もあるけれど、今は、ラストの彼女のストレートな嫉妬の可愛らしさにすべて持っていかれてしまった気分です。
読了日:08月20日 著者:加納 朋子
迷いアルパカ拾いました (文春文庫)迷いアルパカ拾いました (文春文庫)感想
再読)シリーズ3作目。斎藤さんとボロ。ボロの出自を忘れていたので最後にかなりショックだった。楓ヶ丘に引き取られて本当に良かったね。経営する側にも来園する側にも人の勝手さを現して厳しいものを提起しつつ、でもコミカルに楽しんで読めるこのシリーズ。ああ楽しかった。良かった。と思って本を閉じられるのが絶妙のバランスのよさ、なんですね。示された苦さを忘れずに動物園の楽しさも忘れない。動物園。子どもが大きくなってしまって随分行ってないなぁ。久しぶりに遊びに行きたくなっています。
読了日:08月16日 著者:似鳥 鶏
ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)感想
再読)シリーズ2作目。ダチョウの脱走が本当にニュースになったのはいつでしたっけ?その時も真っ先に浮かんだのはこの一冊。そして「あ、軽車両」でした(こらっ!/笑)改めて読み直しているとミステリーと動物園っていう組み合わせがきちんと合わさって違和感なくそれぞれの世界が成り立っているんだなぁ、と思う。メインキャストがどんどん明確な性格を持ってきて楽しく面白く、そしてラストにはしっかり苦さも味わいました。鴇先生、ここでの素性公開はまだまだ序の口だったんですね。
読了日:08月12日 著者:似鳥 鶏
午後からはワニ日和 (文春文庫)午後からはワニ日和 (文春文庫)感想
再読)4作目が久々で、そしたらついつい再読コースに突入。そうでした。始まりはこんなお話でした(忘れてる部分多し/汗)七森さんを疑うあたり、今ではあり得ないので逆に新鮮だったり、事件はラストにとてもシビアで苦いものなのは始まりから変わらず。それでいてホントに動物たちを好きな人たちのお話なのだ、ってところも外さない。楽しいのにハードボイルドでお笑いだけど物凄く真面目。似鳥さんは力加減がとても巧みなのですね。つぎ、いきます。
読了日:08月10日 著者:似鳥 鶏
モモンガの件はおまかせを (文春文庫)モモンガの件はおまかせを (文春文庫)感想
シリーズ4作目。久しぶりの飼育員メンバーは全く変わりなくそれぞれに独特な個性で、軽快な文章に引き込まれて楽しく読めます。が、きっちり突きつけられる現実。ペットブームな現代に厳しい一刺し。ペットショップでケースに並ぶ彼らも、別方向から見れば酷いことなのだ、と気付かされました。そしてラストの物語は更に踏み込んで。売る側もだけれど、飼う側。飼えなくなったから捨てる、手離す。それがどれほど無責任で残酷か。どんな生き物と同居する場合でもその最期までを考え責任を持てることを自覚して決めねばならない事を心に刻みました。
読了日:08月08日 著者:似鳥 鶏
海の家のぶたぶた (光文社文庫)海の家のぶたぶた (光文社文庫)感想
海なし県出身で日本海の海にしか行ったことはなく、海の家は利用したけどお弁当持参(友達と行くようになっても)だったので食事ってしたことなく(笑)今回のぶたぶたさんはある意味今どきの海を教えられて「そーなのか~!」でも彼のいる家は昔風。その空気感は想像できて潮の香りな空気の中で美味しい香りも満載なごちゃごちゃ暑い濃密な空間を頭の中で体感しつつ一気に楽しんだ。きっと心が餓えていたんだろうなぁ。読み出したら止まらなくて染み込んでくるぶたぶたさんオーラに、あまり馴染みのない場所なのに心底本当にほっとさせてもらった。
読了日:08月04日 著者:矢崎 存美
くらのかみ (ミステリーランド)くらのかみ (ミステリーランド)感想
出だしはホラー系のお話ですか!?と恐れをなし、少し進んだら主体はミステリーだった。知らないうちに増えた子は誰なのか?本家の相続はどうなるのか。子どもたちが頑張っていく物語だけれどかなりややこしい。私は混乱しました。ラストは大人の心の面倒な部分や汚れた部分がハッキリと見えて少し厳しいし苦い。それでも夏休みのひととき、大きな古い家に集まった子どもたちは楽しさもまた心に刻んでくれるかな。ひとつちょっと淋しいなぁと思ったのは座敷わらしだった子。蔵の中の厨子に帰っていった後の人の子たちの考え方がちょっと、ね。
読了日:08月03日 著者:小野 不由美

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