私は俳句を詠(よ)めない拙(つたな)い身であるが、
ひとさまの詠まれた句を読み、感じるひとときが好きである。
読売新聞に於いて、月刊として【文化 こころのページ】の中で、
角川春樹氏の選評による『魂の一行詩』がある。
1月29日に掲載された俳句の中で、
『特選』として三句を角川春樹氏は選定されて折、
私はこの中の2つの句に頭(こうべ)をたれていた・・。
歳晩や 過ぎゆくものの みなやさし
作者・鈴木涼水
《講評》
「永遠の今」を命を乗せて詠うことが「魂の一行詩」である。
この句は、正にそうだ。
中七下五の措辞(そじ)は、作者の今の感懐。
枯野より 声あり生きる とは何か
作者・越前春生
《講評》
文芸の根本は「エロス」と「タナトス(死の本能)」を詠むこと。
魂の共振れする一行詩。
私は前の句を読み、ひとつの人生の人生を奥深く学ばさせて頂き、
そして角川春樹氏の《講評》に真の優しさを感じたりしていた。
こうした作者とであったならば、
弐合徳利を目の前に置き、言葉少なく、
互いに呑みあえる数少ない人、と私は確信できる。
残りの句を詠まれた人は、人生の動静の中、
どなたでも感じ、迷いを的確に表現され、優れた才能のあるお方、と直感している。
私はこのように感じ、そして思いながら一時間ばかり、
このふたつの俳句より、人生を学んでいる。
ひとさまの詠まれた句を読み、感じるひとときが好きである。
読売新聞に於いて、月刊として【文化 こころのページ】の中で、
角川春樹氏の選評による『魂の一行詩』がある。
1月29日に掲載された俳句の中で、
『特選』として三句を角川春樹氏は選定されて折、
私はこの中の2つの句に頭(こうべ)をたれていた・・。
歳晩や 過ぎゆくものの みなやさし
作者・鈴木涼水
《講評》
「永遠の今」を命を乗せて詠うことが「魂の一行詩」である。
この句は、正にそうだ。
中七下五の措辞(そじ)は、作者の今の感懐。
枯野より 声あり生きる とは何か
作者・越前春生
《講評》
文芸の根本は「エロス」と「タナトス(死の本能)」を詠むこと。
魂の共振れする一行詩。
私は前の句を読み、ひとつの人生の人生を奥深く学ばさせて頂き、
そして角川春樹氏の《講評》に真の優しさを感じたりしていた。
こうした作者とであったならば、
弐合徳利を目の前に置き、言葉少なく、
互いに呑みあえる数少ない人、と私は確信できる。
残りの句を詠まれた人は、人生の動静の中、
どなたでも感じ、迷いを的確に表現され、優れた才能のあるお方、と直感している。
私はこのように感じ、そして思いながら一時間ばかり、
このふたつの俳句より、人生を学んでいる。