私は東京郊外の調布市の片隅に住む68歳の身であるが、
昨日の午前中は霧雨がときおり降った後、午後より雨が本降りとなり、
今朝も降り続き、梅雨の時節としては余りにも雨が降る日が少なかったので、微笑んだりした。
朝食後に、居間のはずれにある机の前の椅子に座りながら、
ぼんやりと雨が降る小庭を眺めたりした・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/58/2b18b81a1cbfa58ca91ac5dd3709adcf.jpg)
そしてテラスのはずれに下り立ち、雨の情景を見つめたりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/7c/1b847359c72d064c988b571ad454ac66.jpg)
この後、モミジの樹の周辺に下草として植えている半夏生(ハンゲショウ)は、
黄緑色した葉の中で、わずか先端の数枚の葉は化粧をしたように白く染めあげられ、
齢ばかり重ねた私は、ほのかな妖艶と感じたりした。
この半夏生の花は、私たち夫婦が私の生家に近い処に1978〈昭和53〉に家を建てた時、
家内が中学生の時から師事してきたお茶の先生から、小判草(コバンソウ)、唐糸草(カライトソウ)と共に頂いた茶花である。
毎年、5月の初旬頃に、地から芽を出る宿根草のひとつで、日増毎に成長する。
2週間前の寸景 本日の寸景
この後、真夏の頃には、先端の数枚の葉は化粧を落としたうに白さは消え去り、深緑の葉となり、
やがて晩秋には茶褐色の葉となった後、そして落葉となり、
私は来年お逢いしましょう、と愛惜しながら幹を切り落としている花である。
この時節、園児でも魅せられる紫陽花(アジサイ)の花も、齢ばかり重ねた私でも、魅了される。
無念ながら我が家にはなく、私は自宅の周辺を散策したりし、
ときおり小公園などで見かけて、立ち止まり長らく見つめることが多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/c1/db7d561b358fdc28f615f43078a761ba.jpg)
私は人の多い所は何かと苦手となってきたので、鎌倉のアジサイの名所として名高い寺よりも、
自宅の周辺で平日の雨上がりの午前のひととき、
人影のない静寂な所で鑑賞できるのが最上と確信を深めている。
この時節、忘れてならない菖蒲の一種の杜若(カキツバタ)は、
底知れぬ美の極致と、思いを寄せたりする。
この梅雨の時節、私なりの散策をしながら、
歴然とした美を享受を受け、齢を重ねるたびに心は深まったりしている。
私は5月の季節を迎え、やがて梅雨の時節まで何かと気になるのは、
菖蒲(あやめ)、花菖蒲(はなしょうぶ)、そして杜若(かきつばた)の花である・・。
幼年期に農家の児として育った私は、生家の田んぼの外れに咲いていた花菖蒲を見て、
これこそ何よりも気品を秘めた高貴な花と思ったりしてきた。
しかしながら、20歳過ぎても、菖蒲、花菖蒲とよく間違えることがあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b6/f120f873b855e4cfe29bae4dd8d8940e.jpg)
その後、秘かに菖蒲は乾燥地で育って、新芽が赤味を帯び、
花菖蒲は、やや水湿地に育ち、新芽が緑色と覚えたりした・・。
そして杜若は、水湿地に育ち、葉先が垂れている、と判断したりしている。
私の拙(つたな)い記憶によれば、
遠い昔、私が35歳の5月の下旬の頃、家内と明治神宮を散策している時、
小雨降る中の花菖蒲が最も深く心に残っている。
いつの日だったか忘れてしまったが、何かの本を読んでいた時、『花言葉』が掲載されていたので、
私は机の引き出しあるメモ帳代わりとなっているカレンダーに、
少しボケてきたので、書き込んだりしていた。
菖蒲(あやめ)は、『よき便り』
花菖蒲(はなしょうぶ)は、『優雅な心』
杜若(かきつばた)は、『幸運は必ず来る』
このように明記されていたので、つたない私は悦こんだりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/78/18c4a77c760aca43aac86c1b8e161416.jpg)
そして過ぎし2007〈平成19〉年の6月初旬に、
杜若(カキツバタ)の秘められた句頭を学んだりした・・。
この当時の私は、『CUE!(キュー)』の命名された小田急電鉄の生活月刊情報誌を
たまたま読んでいた時である。
この中の特集記事として、『日本あやめ物語』で、6月の時節に相応(ふさわ)しいと思ったりした。
サブタイトルには、《 日本の美意識が生んだ雨に気高く咲く花に、恋する6月。》
と明示され、私は微苦笑したりして、解説を読んだりした。
《・・世界に約250種がある。
あやめ属の植物の中に日本原産の代表といえば、
杜若(かきつばた)、菖蒲(あやめ)、花菖蒲(はなしょうぶ)。
春から初夏にかけて少しずつ時期をずらしながら花の時節を迎え、
平安の時代から霊験のある花として大切にされてきました。
江戸中期、花を愛でることが武士のたしなみのひとつと捉えられてからは、
野生の野花菖蒲を元にたくさんの園芸品種がつくられ、
同時に江戸郊外の葛飾・堀切花菖蒲園を筆頭とする、菖蒲園が開園。
水辺に群生する花を観賞するという独特の文化は、このとき生まれたものだそう。
梅雨どきの煙る雨のなか、そして低くたれ込めた雲の下こそ映える、凛と咲くあやめの姿。
日本独自の情緒を、しっとりと味わいに行きます。・・》
以上が解説のように綴られているが、
多分女性の編集者のひとりが書かれたと私は思い、私は微笑ましく読んだりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/bd/7d1f247a8be63e98e9628b5ab5073cf3.jpg)
この特集の記事の中で、小さいコーナーがあり、無知だった私は何よりも魅了された。
《・・日本文学の中で、最も杜若が印象的に書かれているのは、
平安時代・初期に成立した『伊勢物語』。
九段・八つ橋の中で、「かきつばた」の五文字を句頭にして旅の途中の気持ちを、
からころも
着つつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
旅をしぞ思ふ
と詠み、故郷の妻を思う気持ちが書かれています。・・》
この杜若の句頭は、私は無知で恥じているが、良質な情緒に私の心は魅了された。
私は学生時代、残念ながら国文学を専攻しなかったので、
やむなく気ままに独学の結果、ときおりこうした綻(ほころ)びが生じている、と苦笑したりした。
このように梅雨の時節、齢ばかり重ねた私でも、圧倒的に魅了される花は、
微風を受けて揺れる半夏生(ハンゲショウ)、そして紫陽花(アジサイ)、
或いは菖蒲の一種の杜若(カキツバタ)となり、ここ10年ばかりこの季節、私なりに秘かに心を寄せている。
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昨日の午前中は霧雨がときおり降った後、午後より雨が本降りとなり、
今朝も降り続き、梅雨の時節としては余りにも雨が降る日が少なかったので、微笑んだりした。
朝食後に、居間のはずれにある机の前の椅子に座りながら、
ぼんやりと雨が降る小庭を眺めたりした・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/58/2b18b81a1cbfa58ca91ac5dd3709adcf.jpg)
そしてテラスのはずれに下り立ち、雨の情景を見つめたりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/7c/1b847359c72d064c988b571ad454ac66.jpg)
この後、モミジの樹の周辺に下草として植えている半夏生(ハンゲショウ)は、
黄緑色した葉の中で、わずか先端の数枚の葉は化粧をしたように白く染めあげられ、
齢ばかり重ねた私は、ほのかな妖艶と感じたりした。
この半夏生の花は、私たち夫婦が私の生家に近い処に1978〈昭和53〉に家を建てた時、
家内が中学生の時から師事してきたお茶の先生から、小判草(コバンソウ)、唐糸草(カライトソウ)と共に頂いた茶花である。
毎年、5月の初旬頃に、地から芽を出る宿根草のひとつで、日増毎に成長する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/9e/2ef3aceaf9de2d4153a23ac189ee5faf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/f9/0fb108cba44d262e6242d940966da13f.jpg)
2週間前の寸景 本日の寸景
この後、真夏の頃には、先端の数枚の葉は化粧を落としたうに白さは消え去り、深緑の葉となり、
やがて晩秋には茶褐色の葉となった後、そして落葉となり、
私は来年お逢いしましょう、と愛惜しながら幹を切り落としている花である。
この時節、園児でも魅せられる紫陽花(アジサイ)の花も、齢ばかり重ねた私でも、魅了される。
無念ながら我が家にはなく、私は自宅の周辺を散策したりし、
ときおり小公園などで見かけて、立ち止まり長らく見つめることが多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/e7/9f4ec364e08780ad318bac57313d753c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/c1/db7d561b358fdc28f615f43078a761ba.jpg)
私は人の多い所は何かと苦手となってきたので、鎌倉のアジサイの名所として名高い寺よりも、
自宅の周辺で平日の雨上がりの午前のひととき、
人影のない静寂な所で鑑賞できるのが最上と確信を深めている。
この時節、忘れてならない菖蒲の一種の杜若(カキツバタ)は、
底知れぬ美の極致と、思いを寄せたりする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/5d/9fb8380fb8fd860395cf08ef4c95865b.jpg)
この梅雨の時節、私なりの散策をしながら、
歴然とした美を享受を受け、齢を重ねるたびに心は深まったりしている。
私は5月の季節を迎え、やがて梅雨の時節まで何かと気になるのは、
菖蒲(あやめ)、花菖蒲(はなしょうぶ)、そして杜若(かきつばた)の花である・・。
幼年期に農家の児として育った私は、生家の田んぼの外れに咲いていた花菖蒲を見て、
これこそ何よりも気品を秘めた高貴な花と思ったりしてきた。
しかしながら、20歳過ぎても、菖蒲、花菖蒲とよく間違えることがあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b6/f120f873b855e4cfe29bae4dd8d8940e.jpg)
その後、秘かに菖蒲は乾燥地で育って、新芽が赤味を帯び、
花菖蒲は、やや水湿地に育ち、新芽が緑色と覚えたりした・・。
そして杜若は、水湿地に育ち、葉先が垂れている、と判断したりしている。
私の拙(つたな)い記憶によれば、
遠い昔、私が35歳の5月の下旬の頃、家内と明治神宮を散策している時、
小雨降る中の花菖蒲が最も深く心に残っている。
いつの日だったか忘れてしまったが、何かの本を読んでいた時、『花言葉』が掲載されていたので、
私は机の引き出しあるメモ帳代わりとなっているカレンダーに、
少しボケてきたので、書き込んだりしていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/51/269cf8f9d1b7cb3fe86b3231a12e7599.jpg)
菖蒲(あやめ)は、『よき便り』
花菖蒲(はなしょうぶ)は、『優雅な心』
杜若(かきつばた)は、『幸運は必ず来る』
このように明記されていたので、つたない私は悦こんだりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/78/18c4a77c760aca43aac86c1b8e161416.jpg)
そして過ぎし2007〈平成19〉年の6月初旬に、
杜若(カキツバタ)の秘められた句頭を学んだりした・・。
この当時の私は、『CUE!(キュー)』の命名された小田急電鉄の生活月刊情報誌を
たまたま読んでいた時である。
この中の特集記事として、『日本あやめ物語』で、6月の時節に相応(ふさわ)しいと思ったりした。
サブタイトルには、《 日本の美意識が生んだ雨に気高く咲く花に、恋する6月。》
と明示され、私は微苦笑したりして、解説を読んだりした。
《・・世界に約250種がある。
あやめ属の植物の中に日本原産の代表といえば、
杜若(かきつばた)、菖蒲(あやめ)、花菖蒲(はなしょうぶ)。
春から初夏にかけて少しずつ時期をずらしながら花の時節を迎え、
平安の時代から霊験のある花として大切にされてきました。
江戸中期、花を愛でることが武士のたしなみのひとつと捉えられてからは、
野生の野花菖蒲を元にたくさんの園芸品種がつくられ、
同時に江戸郊外の葛飾・堀切花菖蒲園を筆頭とする、菖蒲園が開園。
水辺に群生する花を観賞するという独特の文化は、このとき生まれたものだそう。
梅雨どきの煙る雨のなか、そして低くたれ込めた雲の下こそ映える、凛と咲くあやめの姿。
日本独自の情緒を、しっとりと味わいに行きます。・・》
以上が解説のように綴られているが、
多分女性の編集者のひとりが書かれたと私は思い、私は微笑ましく読んだりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/bd/7d1f247a8be63e98e9628b5ab5073cf3.jpg)
この特集の記事の中で、小さいコーナーがあり、無知だった私は何よりも魅了された。
《・・日本文学の中で、最も杜若が印象的に書かれているのは、
平安時代・初期に成立した『伊勢物語』。
九段・八つ橋の中で、「かきつばた」の五文字を句頭にして旅の途中の気持ちを、
からころも
着つつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
旅をしぞ思ふ
と詠み、故郷の妻を思う気持ちが書かれています。・・》
この杜若の句頭は、私は無知で恥じているが、良質な情緒に私の心は魅了された。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a3/6af91c982173a547b53268ac423124b7.jpg)
私は学生時代、残念ながら国文学を専攻しなかったので、
やむなく気ままに独学の結果、ときおりこうした綻(ほころ)びが生じている、と苦笑したりした。
このように梅雨の時節、齢ばかり重ねた私でも、圧倒的に魅了される花は、
微風を受けて揺れる半夏生(ハンゲショウ)、そして紫陽花(アジサイ)、
或いは菖蒲の一種の杜若(カキツバタ)となり、ここ10年ばかりこの季節、私なりに秘かに心を寄せている。
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