先程、ときおり愛読している公式サイトの【文春オンライン】を見ていたら。
『 新型コロナ 「自分の家族に兆候が出たら・・」
医師21人が打ち明けた具体的な対策とは? 』、
題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
そしてここ一カ月過ぎても、新型コロナウイルスに伴い、テレビのニュースなどで、
感染した事態が日々報じられ、私は戸惑いながら過ごしてる。
そして何かと覇気の欠けた深情を秘めている私は、
《・・医師ご自身が「自分の家族に兆候が出た場合」具体的な対策・・》、
高齢者の夫婦の我が家でも学びたく、記事を精読してしまった。
この記事は公式サイトの【文春オンライン】に3月6日に配信され、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・(略)・・
感染の有無を調べる検査を受けるための手順が複雑なことは、メディアでもたびたび紹介されているが、
そもそも医療機関が受診を断るケースも散見されており、
もし自分や家族に感染の兆候が出たら――と考えると、途方に暮れてしまう。
こうした不安の元には、“新型コロナ”という歴史上初めて接する未知のウイルスに対して
人類が持つ情報が限られている――という現実がある。
しかし、それでも医師は、少なくとも私たちよりは、その限られた情報から、
有益な行動を選べるのではないだろうか。
そう考えた編集部では、21人の医師に
「もし自分や家族に感染の兆候があったらどうするか?」
という緊急アンケートを実施した。
今回はその「初動篇」。
最初の質問は、自分や家族に感染の兆候があった場合の「受診するタイミング」について尋ねた。
「医療機関を受診」、もしくは「保健所や相談センターに連絡」をするタイミングとして、
一番多かったのは「37.5度以上の発熱が、4日続いた時点」で7人だ。
「5日経過後」が2人、他に「呼吸困難に陥ったら」が1名いた。
つまり、この項目に回答した18人のうち10人は、明確な時間的基準を持っていた。
さらに、「兆候があれば、すぐに病院に行く。自宅療養はしない」
(A医師=50代男性、消化器内科)と回答した1人を除いて、
それ以外の17人は、「自宅待機」を基本としている。
最も代表的な回答は、行った先の病院での感染リスクにも言及した下記のコメントだろう。
「病院は、最もリスクの高い場所なので、4日間は自宅で対症療法をする。
その上で酸素飽和度の低下や呼吸困難があれば、保健所に相談する」(B医師=50代男性、消化器内科)
そのほかには次のような回答があった。
「発熱がある場合は、出勤しないように指示が出ているので、自宅療養。
4日以上症状が続いて、呼吸苦などが出た場合は、自院の感染対策室の指示を仰ぐ」(C医師=50代男性、泌尿器科)
「自宅内で、家族と分かれて簡単な隔離。
開業医なので、自分でインフルエンザの迅速検査だけは、しておく。
4日経過して新型コロナウイルス感染の疑いが濃厚なら、保健所に相談」(D医師=50代男性、漢方内科)
「家族に感染の兆候があるなら、フローチャートに従うが、
医師である自分に兆候がある場合、自分の患者への感染だけは絶対に防ぐ必要があるので、
病院長に相談して、その指示に従う」(I医師=50代男性、整形外科)
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☆受診するならどこに行くのか?
ここでいう「フローチャート」とは、
厚労省が示した「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」を指す。
かぜの症状や37.5度以上の発熱、強いだるさや息苦しさがある人は4日以上、
ただし高齢者や糖尿病、心不全、呼吸器疾患などの基礎疾患がある人などは、
同じ症状でも2日以上の症状継続で「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、
同センターが勧める医療機関を受診する――という流れが定められている。
大部分の現場の医師たちは、この厚生労働省が示している受診の基準には納得し、従う意思があることが窺える。
もちろん、積極的な自宅療養派がいる一方、「仕方なく・・」という意見もある。
「それが正しいかどうかは別として、厚労省の指示に従うしかない。
いきなり医療機関を受診するのは、混乱や二次感染の元になるので」(E医師=40代女性、泌尿器科)
「医療機関を直接受診しても、同じ指示をされると思うので」(F医師=60代男性、心療内科)
では、受診するとしたら、どこに行くのか。
勤務医は、やはり自身が勤務する病院を受診する、という回答が目立つ一方、
開業医の場合はそうはいかない。
「自分が開業医なので、自分で保健所に連絡して、検査を要請する」(J医師=40代女性、循環器内科)
「相談窓口に連絡し、行くべき病院の指示を仰ぐ」(K医師=60代男性、感染症・膠原病内科)
むやみに病院に行くのではなく、行政の指示に従うという意見が多かった。
次に、「自宅療養する場合、家の中でどう過ごす?」という質問をした。
19の有効回答のうち、7人が「感染が疑われる家族を隔離する」と答えた。
「自分の感染の疑いがある時は、普段は物置代わりに使っている部屋にこもる」(L医師=40代女性、耳鼻咽喉科)
「居室を別にし、動線を明確にする。触れたものの消毒を徹底」(K医師=60代男性、感染症・膠原病内科)
「自分に感染の疑いがあるなら、ホテルに泊まって部屋から出ない」(H医師=50代男性、消化器内科)
「自室があれば、可能な限りそこで過ごす。
2階建てで各階にトイレがあるなら、感染者用と非感染者用で分ける」(E医師=40代女性、泌尿器科)
とはいえ、「自宅でレッドゾーン(危険な場所)と
グリーンゾーン(安全な場所)を作るのはまず不可能」(O医師=50代男性、眼科)、
「一般の家庭でゾーニングは不可能。感染はやむを得ない」(C医師=50代男性=泌尿器科)など、
「家族間での感染は、避けられない」との前提に立った意見も目立つ。
「単なるインフルエンザかもしれないのに、ホテルなどに行くと、
そこで感染する危険性もあるので、自宅で過ごしているほうがいい」(O医師=50代男性、眼科)
という意見がある一方で、
「インフルエンザに較べれば、新型コロナは恐くないと思っているので、
職場には行かないが、自宅で普通に過ごす。食事も一緒で」(Q医師=50代男性、脳神経外科)
「免疫を高めるために、自室にこもって筋トレをする」(R医師=40代男性、脳神経外科)という声もある。
では、食事はどのような気遣いが必要なのか。
これは医師の中でも判断が分かれたが、「できるだけ食事は、別で取りたい」という意見が多かった。
「『直箸をしない』というだけで、食事は一緒で構わない。
食事をするタイミングはずらす」(H医師=50代男性、消化器内科)
「部屋は一緒でも、食事だけは別で取りたい。
ウイルスの経口感染が一番ハイリスクなのは、食事だと思います」(G医師=40代女性、整形外科)
「食事は、別にした方がよい。
使い捨ての割りばしなどを活用する」(K医師=60代男性、感染症・膠原病内科)
「食事は、真空パックや冷凍食品などを活用し、ディスポーザブルの食器を使用する。
共用の物品は使わない」(E医師=40代女性、泌尿器科)
「食事は一緒にするが、
咳が出るようなら、感染の疑いがある者は、別室で食べる」(T医師=50代男性、小児科)
感染が疑われる状況から無事に脱したとして、いつから職場や学校に戻るべきなのか。
その基準についても訊ねた。
「症状がなくなったら、すぐに職場復帰する」と答えた医師は4人。
「症状消失から1~2日様子を見て仕事に戻る」が4人。
「1週間程度は自宅で療養」が2人。
その他、以下のような回答があった。
「14日間は自宅療養。院内感染の元凶になるわけにはいかない」(G医師=40代女性、整形外科)
「復帰の基準がないので困る。“コロナ陰性”の証明が欲しい」(B医師=50代男性、消化器内科)
医師も職場復帰のタイミングには、迷いがあることが垣間見える。
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☆単身なら「自宅に籠もる」
今回、回答を寄せてくれた医師の大半が家庭を持っているが、
あえて「もしあなたが単身者だったら?」という質問をしてみたところ、
18の有効回答のうち17人が、「自宅から出ない」と答えた。
「震災の経験から、つねに水などの準備はしているので、それで凌ぐ。
『怪しい』と感じたら、完全に身動きが取れなくなる前に、
完全防備で近所のコンビニへ行き、可能な限りの備えをしておく」(O医師=50代男性、眼科)
「食料や生活用品は、ネットで購入し、置き配にする」(B医師=50代男性、消化器内科)
「外出しなくても、生活できるよう必要なものを、
知り合いに持って来てもらい、ドアの外に置いて帰ってもらう」(T医師=50代男性、小児科)
その上でいよいよ進退窮まった時は――。
「保健所に相談し、救急車要請のタイミングなどを確認しておく。
その上でSNSなどを通じて、友人や知り合いに状況だけは発信しておく」(S医師=40代男性、緩和ケア科)
「呼吸苦などの重症化症状が出たときは、救急車を要請」(C医師=50代男性、泌尿器科)
さすがは医療者だけあって、救急要請のハードルがきわめて高い。
医師である彼らが最も恐れるのは、「自分が感染源となって、ウイルスを拡散すること」なのだ。
医師たちも、一つ一つ迷いながら対応している新型コロナウイルスだが、必要以上に恐れるのではなく、
淡々と、あるいは粛々と、その状況に応じた対応していく冷静さが必要なのだろう。
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、新型コロナの烈風に関して、
家族が兆候した場合、それぞれの専門医より具体的な対策を、多々学んだりした。
高齢者の夫婦の我が家でも、万一感染した場合、
37.5度以上の発熱が、3日続いた場合、やむなく医院に受診、或いは保健所に連絡して、
この後、医師の指示に従う・・このようなことを漠然としながらも、話し合ってきた。
果たして感染した場合、冷静に対処できるかしら、と微苦笑をしたりしている。