読売新聞の定例記事の《一筆経上》の記事がある。
この前の24日の日曜日に、中国経済について、
編集委員の松田陽三・氏が素人でも分り易く、内容は濃い
記事であったので、転記させて頂きます。
大国の興亡に伴う為替相場の調整は、
いったん始まると大河の流れのように長く続き、
せき止めるこしが出来ない。
中国の通貨、人民元の切り上げは、
1971年のニクソン・ショックから始まった円高や、
第二次大戦後のイギリスのポンドの下落の歴史を思い起こさせる。
人民元は今後、数十年かけて2倍、3倍と価値を高めていくかもしれない。
歴史的な通貨調整が始まったとすれば、今後は輸出主導の経済成長は厳しくなる。
円高だけが原因ではないものの、
60年代には平均10%の高度成長が当たり前だった日本は、
70年代は4.4%、80年代は4.1%と、
成長率を落としている。
それでなくとも中国経済は、そろそろペースダウンが避けられそうもない。
昨年まで14年間も長期にわたって、7%以上の高成長を続けてきたからだ。
景気過熱を懸念する政府の引き絞め政策を受け、
すでに輸入の伸びの鈍化や在庫の積み上がりなど、
足元の経済指標は、景気減速のシグナルを発し始めている。
野村資本市場研究所シニアフェローの関 志雄・氏や
日本総合研究所の呉軍華・首席研究員ら
中国人の研究者に話を聞くと、口をそろえて、
「中国はもはや、社会主義ではなく、資本主義です」
「しかも、アジア型の開発独裁」
と指摘するのが興味深い。
《続く》
この前の24日の日曜日に、中国経済について、
編集委員の松田陽三・氏が素人でも分り易く、内容は濃い
記事であったので、転記させて頂きます。
大国の興亡に伴う為替相場の調整は、
いったん始まると大河の流れのように長く続き、
せき止めるこしが出来ない。
中国の通貨、人民元の切り上げは、
1971年のニクソン・ショックから始まった円高や、
第二次大戦後のイギリスのポンドの下落の歴史を思い起こさせる。
人民元は今後、数十年かけて2倍、3倍と価値を高めていくかもしれない。
歴史的な通貨調整が始まったとすれば、今後は輸出主導の経済成長は厳しくなる。
円高だけが原因ではないものの、
60年代には平均10%の高度成長が当たり前だった日本は、
70年代は4.4%、80年代は4.1%と、
成長率を落としている。
それでなくとも中国経済は、そろそろペースダウンが避けられそうもない。
昨年まで14年間も長期にわたって、7%以上の高成長を続けてきたからだ。
景気過熱を懸念する政府の引き絞め政策を受け、
すでに輸入の伸びの鈍化や在庫の積み上がりなど、
足元の経済指標は、景気減速のシグナルを発し始めている。
野村資本市場研究所シニアフェローの関 志雄・氏や
日本総合研究所の呉軍華・首席研究員ら
中国人の研究者に話を聞くと、口をそろえて、
「中国はもはや、社会主義ではなく、資本主義です」
「しかも、アジア型の開発独裁」
と指摘するのが興味深い。
《続く》