「鼎泰豊」(ディンタイフォン)本店。
鼎泰豊は、世界各地に支店をもつ小籠包チェーン店。
台北では忠孝店、復興店他に支店がありますが、各店舗で味に違いがでてしまうのかしら?
当店を選んだのは、以前「欣来」さんにお邪魔した際に、
台湾出身のお母さんが本店(信義店)押しをされていたため。
場所はMRT東門駅下車、5番出口。「信義路二段」通り沿い。
店の前に到着したのは11:30を過ぎたころ。
入口で入店整理をされているお姉さんに人数を伝えます。
すると、番号が記された紙、メニュー、オーダーシート(ボールペン付)を渡されますから、
入り口付近で待機しながら、注文を決め記入しておくとスムーズです。
発券される番号は、1-2人、3-4人、5-6人、7人以上と人数により違うため、該当する欄に
自分の番号が表示されたら一目散に向かいましょう。
日本語OKのスタッフさんも多く、向かうフロアを教えてくれます。
私達の場合、平日の12時前でしたので待ち時間は10分ほどでした。
店内に入り右手には、ガラス越しに数多くの職人さんが小籠包を作る姿を目にします。
手際がいいなあ。 と思うも、この通路にはお土産物売り場とキャッシャーがあって、
人溜まり状態。この場にゆっくりはしていられない。
そのまま奥に進むと……。
あ、エレベーターがないっ! 指定された階は4階なので、目の前の階段を上る。
この階段が客だけではなく、スタッフさん、蒸籠を重ねた職人さんまでが利用するので
人の波は途絶えない。すれ違う時は注意が必要だ。
彼らは「ニイハオ!」とお客様に声をかけながら移動する。
入店までは、人気店ゆえに大人数を効率的に捌くためシステム化されているという印象ですが
厨房まで完全にフードエレベーターを使われていたらお店の味がなくなる。
この階段の狭い感じとシステム化されている不均衡さがいい。
当店の魅力の一つとして残してもらいたいものです。
目的の階に到着。清潔感もあって小綺麗だ。
指示を受け4人掛けのテーブル席へ。
テーブル・セッティングは、取り皿、ペーパーナプキン、箸(横置き)、レンゲ、小皿には針生姜。
着座後、制服を着用したスタッフさんが美味しい小籠包タレについてレクチャー。
卓上の針生姜の入った小皿に作ってみせた。
醋と醤油を3:1の割合で入れるようにとのこと。これが黄金比率なのだ。
また、私達のオーダーシートを見てスタッフさんが小籠包などは10pcsではなく、
5pcsもできると教えてくれた。
2人ですからその方が有難い。 細かいところもちゃんと見ていてくれているのだ。
※日本人だとわかるのでしょう(汗)。ちゃんと日本語メニューを出してくれます。
卓上には、醤油、醋、辣油、黒胡椒、爪楊枝、取り碗、レンゲ。
飲み物は凍頂烏龍茶(無糖)90元を注文。飲みきれない場合は持ち帰り可。
ほか、食事が出る前には、前菜の売り込みがありましたが、もちろん断ることもできます。
小籠包(5pcs)100NT$
待つことしばし。目前にて蓋がオープン!わくわくドキドキのご対面。
ひと口サイズの大きさですが、威風堂々としたビジュアルに息を呑む。
これが世界に名をとどろかす「鼎泰豊」の小籠包さまなのだ。
ひだの美しさからして違う 当店のものは、18折あるのだそう。
箸で持ち上げ、たぷたぷしても揺るがぬ美。 小さなボディには肉汁がたっぷりです。
※注意:小籠包を挟むときは箸で上の部分を挟みます。
皮に使われている粉も吟味されているものだと思います。
薄い皮ですが、大役を果たし肉汁をしっかり閉じ込めています。
口に含むと肉餡は、ライトな口当たりでふわっととろけ広がり、繊細な味の余韻が続く。
また、醋の味も美味。
黄金比率により作成されたタレは主役の味を邪魔せず、すっきりと食べさせてくれることに
一役買っているように思う。
(ノブロー) 鼎泰豊さんは、ニューヨークタイムズ紙「世界10大レストラン」に取り上げられた店らしいで。
鮮魚蒸餃(5pcs)(魚蒸し餃子)110NT$
これも10pcsから5pcsに変更。
中には白身魚。 皮も具もすっと舌に馴染む感じ。軽いし美味しい。
蟹粉小籠包(5pcs)(蟹みそ入り小籠包)170NT$
飾り切りの蟹生姜が蟹みそ入り小籠包の印ね。
実は鮮魚蒸餃を食べている途中で蟹粉小籠包が到着。
スタッフさんから「先に小籠包をどうぞ」と蒸籠を上に重ねられる。
小籠包は冷めてしまうと硬くなり質感も落ちてしまうので、熱々の美味しいうちにいただくのがベスト。
――うーん、旨い!旨い!!
衝撃的な美味しさだ
歯を入れるとあっという間に口の中でとろけていくのだけれど、あっさりとして品の良いコクが広がる。
今まで食べた小籠包の中で最高のものであることは間違いない。
(ノブロー) 小籠包は上海料理らしいけんど、台湾発の小籠包も素晴らしいもんだで。
(レンタロー) 針生姜はなくなると、店の姉さんがお替わりを置いていってくれるだよ。
当店では服務費(サービス料)が10%かかる。
しかし、空いた蒸籠の片付けやお茶の注ぎ足しにもまめに気を配り、
サービスの質も上々なので、これも十分に納得できるものです。
また、爪楊枝の袋をあけたら歯間ブラシ型のつまようじを使われていました。
日本のレストランにも普及するといいなあ。
会計は1階のキャッシャーで。
外に出ると待ち時間は40分になっていました。やはり入店は12時前を目指すのが正解。
あっさりとして口当たりが軽いのですが旨みもしっかり、
後味が綺麗で飽きのこない美味しさを感じました。
さすが、鼎泰豊 本店。 並んででも一度は食べる価値ありです
買單は、約1人当たり259NT$。
※為替レートは日々変動していますが、
目安としては表示された金額(元)を3倍したものが日本円に相当。
鼎泰豐(信義本店)
台北市大安區信義路二段194號
TEL 02-2321-8928
営業時間 平日10:00~21:00 土・日・祝日9:00~21:00
無休