北京料理「随園別館」新宿店。
当店の創業は昭和38年の老舗で、ここ新宿店が本店になります。
(別館とありますが、ほかに本館があるわけではありません)。
最寄り駅は新宿御苑前。新宿通りの新宿二丁目東交差点近くの一軒家路面店で
ぐるなびによると、総席数は120席。
某日のランチタイムに入店すると右手にあるレジには、テイクアウト用のお弁当が
山積みになっているではないか。横目に見ながら1階レジ近くの4人掛けのテーブル席に着座。
カウンター席はなく、こうした大きなテーブルが並んでいるだけなので、
一人飯の場合、混雑時は相席になることが容易に推測できる。
店内は外観のイメージ同様、一般にみられる中国料理店ですが、少し古い感じ。
席の間隔は狭く、またランチタイムも喫煙可なのは残念。早々に昼食を済ませ退店しよう。
スタッフさんにより業務用タオルおしぼりが袋のまま直置きされ、茶は最初の1杯だけ
湯呑みでサーブ。卓上を見るとステンレスポットが置かれていたので、お替わりはセルフなのだろう。
ほか、醤油、酢、辣油、胡椒、爪楊枝、餃子のたれもセットされているが、メニューがでてこない。
店の壁にはランチに提供される品書きが出されているので、ここから選ぶシステムのよう。
レジの近くには、支配人さんらしき身なりのおじさんがいて、きょろきょろしていたら目があってしまった。
注文が決まったのだと思ったのだろう。
声をかけてきたので、咄嗟に「定食は……?」と言葉にした。
今日の定食は3種類からのチョイス。
1.青椒肉絲(チンジャオロース) 2.炸子鶏(とりの唐揚げ)、3.盛り合わせ だという。
この時点でおじさんは私が初回なのだと察したのか、気を利かせ盛り合せでオーダーを通してくれた。
今日の定食(青椒肉絲、炸子鶏の盛り合せ)@700
主菜2品、スープ、漬物(ザーサイ)、煮卵とデザートの開口笑(中華ドーナッツ)は一緒盛り、白飯。
全6皿が卓上に続々と運ばれてきて、宴の席の食事のように賑わった♪
これが700円とは頭が下がる。ひとりミックス祭りだ。テンションが上がってきたぞ。
唐揚げは熱々のうちに箸をつける。
外側はかりっとした食感で、歯が入るほどに肉のぷりっとした弾力が伝わってくる。
下味には、いい感じでニンニクが効いている。これはご飯の進む味つけだ。
青椒肉絲は、若干待ちくたびれた様相あり。
ランチタイムの注文を見越し、まとめて作り待機させていたのかしら。
また、箸で探るも、肉よりもやたらとピーマンが多い。
唐揚げを食べるから、この一皿では野菜を摂取するものと考えよう。
こうなるとミックスの選択は正解だ。ありがとう!
スープは、緩くとろみをつけた塩味。
ほんのり生姜も効き、素材をダイナミックにざく切りしているので食べるスープ的効果あり。
失礼かと思いますが、この値段の定食にしては味も上々。
煮卵もしっかり味がしみていて、白飯の良きパートナーになってくれた。
一方、開口笑(中華ドーナッツ)は、ガリゴリとあまりに硬くて挫折(涙)。
なお、ランチメニューには、今日の定食(日替わり)のほか、
特別定食、激辛セット、飲茶セット、ランチバリューがあった。
ずっと以前に新丸の内店にお邪魔したことがあり、看板料理の随園水餃子他をいただきました。
その時は正直ぱっとした印象はなかった。
しかし、今回のランチはおかず力豊富で、普段使いとしてCP優秀。
ボリュームたっぷりなので、お腹がぺこぺこでがっちり食べたい時にチョイスしたい店ですね。
昼のピークタイムには雨模様。
ですが、テイクアウトのお弁当を買い求めに来るお客様の波は途絶えない。
近くに勤務される方々にとっても当店のお弁当は絶大なる人気。
ご飯を少な目、大盛りというリクエストにもおじさんは応じていました。
随園別館(ズイエンベッカン) 新宿本店
東京都新宿区新宿2-7-4
TEL 03-3351-3511
営業時間/ 月~木 11:00~15:00 17:00~23:00
金・土・日・祝 11:00~23:00
定休日 無休
※ランチ満足度数は、3.6~5.0