その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

顧客囲い込み…

2021-10-18 09:19:09 | 転職

猫は「行火(あんか)」にならなかった^^;

「四時、第1サティアン集合!」…稲刈りも一段落した友人『トシパン』も参戦する『オジSUNず5』の飲み会通知がやってきた^^; 『トシパン』の作況は平年並みの取れ高とのことであり、巷で言われている収量減は、早生品種の収量減が影響しているのではないかとの情報も得た…「米余り」「価格低下」と言われても、やっぱり取りたい『お百姓さん根性』である。「取れた」となれば、自然に顔がほころび、「取れなければ」、お天気や管理方法に恨み節を吐く…所詮、反収660㎏前後の決まりきった収量なのではあるけれど^^;
精米5㎏直売価格5,000円?…搗き減り(精米後)を勘案しても、玄米60㎏50,000円前後の「天日乾燥有機米」、通常の倍以上の値段であっても買ってくださる方がいる。(収量が慣行防除の田んぼより減収するけれど…。)健康志向やお金に余裕のある方は、そちらをお買い上げいただければ良い。やり方、考え方次第では、余っていると言われている「お米」にも付加価値をつけることは出来る。そうした技術や顧客がいない農家は、一般流通米を作り、「また値段が下がった。」とぼやけば良いことである。「他人様」がやっていることに、「詐欺だとか、口が上手い。」などと批判する向きもあるけれど、健康に良いと思っている方には、それはそれでリーズナブルな価格なのであろう…昨日、直売所に出品されていた「青菜」にアオムシが着いていて、『おやじぃ』が素手の指先で摘まんで捨てたら、その行為にも驚くご婦人がいた^^;(こちらにすれば、アオムシが着いていても目立った食害がある訳でもなく、かえって無駄な農薬を使っていない証拠ではないかい?と思いたいところではある。)が、嫌いなものは嫌いなのである!


「嫌いなものは嫌い」…これも選択

騒いでいるご婦人のために、アオムシを摘まんであげたはずが、その行為すら「野蛮人」に思われたかしら?他人様の「青菜」なのに、我が納品の「キュウリ」まで嫌われたフシがある^^;
生産者と消費者の「認識の違い」という問題には必ずぶつかるし、直売所などに出品していると、直接お声掛けいただくことが多々ありましてね…「品物は生産者の名前を見て選んでいますよ。」なんて言われれば、例えお世辞であったとしても、天にも昇るような気持ちになるから、こちらも単純な人間である。同じキュウリでも、曲がっているか曲がりがないか…「長さ21~23㎝、曲がり1㎝未満110g前後」がAS級ランク入りの出荷基準であるから、良い物を地元にも提供したいという思いもあるのだけれど、残念、市場価格で一本50円のキュウリは売れないのである。結果、「曲がり4㎝」のいわゆる規格外品をお安く出品しているのだけれど、そうでもしないと売れない。(たまにプライドで、АS、BS級を出品しても、そうそう売れるもんじゃない^^;)高い品物は、東京市場の方々にお買い求めいただくことになるのであります。
これとて、いつまで続くかなんて分からない。田舎では「キュウリなんざぁ、夏は他から貰うもの。」という意識が強いのである。そうそう、「指定サイトで果物などをカード決済すれば、配当を付けて代金が返納される。」などという「詐欺グループ」が摘発されたようでありますなぁ…「日本の果物を外国に転売すれば儲かる?」というのが謳い文句であったようですけれど。仕組みが分からないのに、最初の決済に利益が付加されて入金されるから信じてしまうのだろうけれど…「ならば、我が家のキュウリ栽培に出資いただければ、秋にはマージンを付加いたします!」なんてぇのはどうだ?アハハ、キュウリの一本単価では、送料に見合わない。昔、「あずき相場」に手を出して、出資金の返金を求めたら、「今止めたら、現物をお届けするしかない。」と脅されたなんて話もありましたっけ…そうして、嘘と分かっていても泥沼にハマってしまったなんてね。顧客を囲い込もうとする「農産物詐欺」は危ないあぶない…元々の値段や市況を調べてから手を出しましょう!手を出すんかい…これも選択である(笑)

コメント
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