その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

循環型社会ねぇ…

2021-10-11 09:00:11 | 転職

今年も「稲わら」を頂きました^^;

昔は、牛馬は無理でもヤギ、ヒツジの類は結構飼っていた。ヤギは「乳」を取るためであり、ヒツジの「毛」は、親父のコートやセーターに化けたような記憶である。(上等なのだろうけれど、化繊に比べれば非常に重かった記憶である^^;)夏は、田んぼの畦畔の草を刈って、ヤギに与え、収穫後の「稲わら」は「敷き藁」として踏ませ、たい肥として積んで、田んぼ・畑に運んでいた。今では、「敷き藁」替わりに「もみ殻」が使われますから、散らすのも簡単ですが、『寝かせた』とは言え、たい肥散らしも重労働でしたよ^^; 『循環型社会』なんてもてはやされておりますが、農家では当たり前の光景だったんですけれどね。畦畔の雑草は除草剤で抑え、稲わらはコンバインで脱穀と同時に切り刻んでしまうから残らない。今でも「杭掛け天日干し」している農家さんに頂いている状態です。キュウリ栽培では、ビニール黒マルチを使っておりますが、「抑制キュウリ」は7月末から8月初めに定植するため、苗が日焼けしてしまうんですよ。根が活着して、主幹が伸びる1週間程度のことではあるのですが、昨年はボロボロになっていくキュウリを見ながら、ヒヤヒヤものでしたよ。今年は、その反省を活かして、黒マルチの上から稲わらで被覆してみましてね…効果は抜群でありました^^;
しかしねぇ、今「稲わら」を頂いている農家さんだって、いつまで続けられるのか分からない。稲わらが調達出来なくなったら、究極の「新聞紙マルチ」かな?なんて次なるアイディアは浮かんでおりますけれど^^;


今日は「結婚記念日」だった^^;

昨夜の宴会の引き続きで、何故かしら「お寿司」を奢るハメになってしまった。(いつも、おつまみをゴチになっているから仕方が無い^^;)いや~凄いすごい…何がって、ハエが^^; ラップを開けた途端に、畑中のハエが集まって来たような状態でありますよ。いつもの汁物や揚げ物では、こんなにハエが集まらないのに、人間には嗅ぎ分けられないような「ニオイ」を敏感に感じ取ることが出来るんだろうなぁなんて変なところに感心しておりますよ。
そうそう、家畜がいること、そして「ぽっとん便所」の時代は、ハエがいましたよねぇ。使役牛馬が、農業機械に替わっても、鶏卵価格が上昇すればニワトリが飼われ、豚肉価格が上がれば、養豚業を営む農家もあったから、衛生害虫であるハエも仕方がないものと無言の諦めがありましたし、「ぽっとん便所」用には『ウジ殺し』なる液状の殺虫剤が各戸に配られてましたっけ^^; 下水道が完備し、水洗化して30年かなぁ?「都市計画税」なる地方税でも足りずに、かなりの税金を投入して快適な生活環境を手に入れることが出来ましたよ。今では、キャンプなんかで簡易式の「ぽっとん便所」を設置すると、ニオイやその他の影響で用を足せない子どももいるくらいですから…上下水道の普及で「赤痢」なんていう感染症も死語になりつつありますよ^^;
はてさて、『お百姓さん』なんぞやってますと、マルチやハウスの被覆材、化学肥料と石油製品のオンパレードでありましてね、「レジ袋を使わない。」程度では済まない消費量であることに改めて気付くのでありますよ。しかし、今さら「稲わら」で被覆をするなどという世界には戻れない。せめて、きれいにマルチを剥がしまして、あまり影響のない作物に二度使いするなんて工夫はしておりますけれどね。本来ならば『循環型生産』の見本のような生業だったはずでありますが、「作物を育てて二酸化炭素の炭酸同化に協力しております。」なんて言い訳しなければいけないかなぁ(笑)
来年は、石油価格の上昇で肥料、農薬、資材の値上がりが予定されているようでありますよ。

コメント
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