缶ビールとうどんにありつけて…
世に「石橋を叩いて渡る」という諺もございますが、堅牢であるはずの『石橋を叩いて、叩きまくっても渡らない』という臆病な方に皮肉を込めた言い回しもあるようである^^;
人は成功談を声高に語っても、失敗談については口を閉ざしがちではありますが、人生を少々長く生きていれば、少なからず挫折感のひとつやふたつ持ち合わせているはずである。『石橋』だと信じて疑わなかった橋が崩れ落ち、危なっかしいはずの『丸太橋』を絶妙なバランス感覚で渡り切る…運・不運と言ってしまえばそれまでではありますが、落ちても軽いケガで済む程度の橋ならば渡って見るのも一興ではある。落ちたら落ちたで、『世間』という冷たい水を感じれば良いし、もしかしたら、そこには今まで見たことのない花(経験)が待っているかも知れない。『私、失敗しないので…』と語りたい方は、そういう生き方を選べば良いだけである…「私も失敗しないので…」と語る『おやじぃ』の場合は、失敗したとしても、それ以上の経験が出来たと楽しんでいるだけなのだけれど(笑)
今回、関東地方を襲った『大雪』の影響で、高速道路を強制的に降ろされて感じたこと…ひと昔前なら、地図を頼りに右往左往しながらも国道4号を目指したはずである。今では、カーナビという便利な道案内がありますのでね、多少の時間は掛かったとしても『目的地』にはたどり着けるはずである。『人生にカーナビなど存在しない。』などと虚勢を張ってみても、実は次なる『本道』を目指しているのでありまして、『脇道に逸れる』ということをどこかで拒絶している自分に気付くのでありますよ。
雪不足で四苦八苦の『冬まつり』…
さて、偉そうなことを語っても、結局のところ『本道』を歩きたいと思っている自分がそこにいる。ならば、『人生の目的』って何だったのかと自分に問い掛けてみるに、はて何だったのでしょうと応えに窮してしまうのでありますよ。そこそこに学び、そこそこに働き、そこそこに楽しんで来たから、そこそこの人生だったに違いないと自分を納得させるのが精一杯でありますよ。『家族の幸せ』のために…などと語れば格好もつくけれど、それとて『自分』ためだけの人生だったような気もしますけれどねぇ…。
はてさて、振り返ってみれば、『幸せ』を求めて高速走行してきたような気にもなってくる。『命のリザーブタンク』の燃料の残量が目に見えて減ったと感じる時期だから、そろそろ低速走行で脇道に逸れてみるのも悪くはないと感じ始めている。「〇×三十三札所」などという看板が最近やたら気になるようになりましたよ^^; 今さら、観音様の功徳を分けていただこうなどとは思いませんが、何かしらの『まとめの人生』を経験するのも悪くはないかなんてねぇ…。どうせ、最終到着地は『墓場』でしかないのだから、到着時間を遅らせる。車を走らせて、自由に行きたい『脇道』を探すのも、あと10年といったところでしょうか…ここまでくると、あと何キロを何分で走れるかということよりも、あと何か所(経験)を巡れるかということを大切に生きてみたいものだわ…そろそろ『鈍行で生きる』生き方を探してみようかなんてね(笑)