「エマ・ワトソン」じゃないほうの「絵馬」…
『おやじぃ』が突然思い立った『小さな巡礼の旅』も7ヶ所目…そろそろ数をかぞえておかないと、あやふやになりそうなところである。大体ねぇ、三日前に訪れた「上小菅観音」から『腰の温泉治療』に立ち寄った川西町の温泉施設「まどか」へ向かう途中にある「置霊観音」であるから、巡礼の効率が悪過ぎる。(良いのよ、いいのよ、1ヶ所ずつ巡ることで『御利益』がある…ホントかねぇ^^;)
ましてや、「観音さま」よりも周りにある『何か』に興味を持ち始めているから、既に脇道へと大きく反れ始めているのでありますよ。にわか仕込みの「般若心経」も、書写して「…是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減…」までは何とかそらんじることができるようになった…「羯諦 羯諦 波羅羯諦…」ん~この「絵馬」は何じゃ?明治23年との記載があるし、奉納者の名前も記してある。信心深い方々の奉納と思いつつ、お堂を一周すると裏手に全く同じ構図の「絵馬」がありまして、重ねてみたら奉納者のお名前が一致する…もしかすると複製したものかしら?(勝手な想像でありますが…)別の絵馬には、『平成△年〇×(氏名)復元』などという書き込みのあるものもある…文化財にもならない地元の民俗資料などはこういう扱いなのよねぇ…絵心のある加筆者の気持ちも分からなくはないけれど、拙い筆致に『残念!』という気持ちも湧いてくる。そうした雑念は捨てまして、正面に掲げられた「絵馬」について考えてみた。観音様の掛け軸を拝む者あり、踊る者あり…もしかすると『観音講(女人講)』の様子かしらと想像したところであります。
山門脇には『杉巨木』の痕跡が3本…
さて、神道では「大宮子安神社」…『お宮講』として女人の会が催される集落も残っているようでありますが、「観音講」…『結婚してから子どもが産める年齢までの女性が参加する「講」で「安産」「子育」祈願のためのものでした。(鹿嶋市HP原文まま)』との記述もある。舅姑や旦那の悪口を吐き出してストレス発散するのもヨシとはするが…。お経の中には「血盆経」なる経文が存在し、本来は、『血の池地獄』へ堕ちた人の救済するためのお経だったらしいのだけれど、日本では。室町時代以降、そして江戸時代には、女性の経血のみが強調され、女性はことごとく『血の池地獄』に堕ちると説かれた時代もあったらしい…。
はてさて、「絵馬」から想像する風俗…ハリーポッターシリーズや「美女と野獣」に出演した「エマ・ワトソン」も、女性の権利確立のために積極的に活動し、発言しているようでありますなぁ。「絵馬」を見ながら「女人講」の光景ではないかと想像しつつ、「女人講」ならば「男子」がひとり踊っている姿があるのは合点がいかない。つまり~無意識の中で、「女人講」は女子だけの会と決めつけている『おやじぃ』がいる訳でありますよ。いつの時代でも『女性に理解のある男性』が居ても良いし、『女性にウケる男性』が居ても良いのである。ひとり真面目に掛け軸に手を合わせる女性も居るが、多くは料理や歌、踊りに興じているようである。『古さ(年齢)』と『巨大さ』を誇示しても、芯が腐って害を与えるようになれば、大杉も切り倒されるが如く…『おやじぃ』の場合は、切り倒される前に退くことにいたしましょう。「色即是空!」覚えたての言葉を直ぐ使いたくなるんだわなぁ…意味を知ってから使っては如何かな(笑)