仏敵の侵入を防ぐ「金剛力士」…
一夜明け、外は冬景色に変わっておりました。まだ2月だというのに、冬の終わりを告げるような重く湿った雪である。(雨の中ではあったけれど、昨日の完成検査は正解でした^^;)ならば、今日は完成報告書を取りまとめ、関係官署に届ければ今年度予定工事のひとつは完了でありますよ。しかし、頭の中では、今日はどこの観音堂を巡るかを考えている。第24番桑山観音…昨日の失敗を教訓に、お寺の来歴を調べ、ご利益を調べ、『適当般若心経』を唱えないようにプリントアウトして入念に準備。(仕事もこれだけ真剣に取り組めば失敗しないはずなのにねぇ^^;)
書類を届け終え、普門寺(真言宗)に向かうと車の轍は一本…この時期、参詣者も居ないらしい。本堂から離れた足跡もない観音堂に向かうと立派な山門がありまして、「私は仏敵てはございません。」と断りを入れながら『御尊顔』を拝謁いたしますと、右手の『阿行像』が大きく口を開けている。いや違う…『仏敵』は最強のチャレンジャーだったらしく、右のグーパンチ一閃!屈強の金剛力士の顔面は粉砕骨折状態だった^^;(金剛力士像は、風雨に晒されることが多く、保存状態の悪い像が多いらしい。お陰さまで、仏像内部のノミの跡など『観察』することができましたけれどね。)肉眼では、格子に遮られて中々状態が分からないのですが、携帯のカメラのレンズは小さいから、格子の間から撮影すると全身像が写せることに気付きましてね…なるほど、『ドアスコープ』の原理かいと納得し、次なる『ノゾキ』の際には活用できると、また良からぬ方向へ『助平心』がうずくのでありましたとさ(笑)
そう、コレコレ、病気平癒の石
さて、本来参詣すべき聖観世音菩薩…『カンニング般若心経』を準備して全文を唱えてみる。観音堂を一周してみると、背後には「勢至菩薩」が守りを固めていらっしゃった。正面に無造作に置かれた『賽銭壺』は防犯カメラで守りを固めていらっしゃいましたよ。(アタシャ、手を掛けたりしませんが…^^;)そうそう「鰐口」下に置かれた石を撫でれば病気が平癒する…折角の『御利益』に与からないのも損である(お賽銭も投じていないのにねぇ…)から、石を撫でて『時限爆弾』を抱えた腰のあたりを撫でてみると、アラ不思議…無理やり軽くなったような気になっておく。大体ねぇ、こちらの「観音さま」の『御利益』は病気平癒でありますが、この石は『イボ取り石』ですから~復習して分かった事実(笑)
はてさて、山門の金剛力士は、寺院への『仏敵』の侵入を防ぐ役割を担う…『仏敵』とは、教義の妨げになるモノと解釈すれば、己の意に反するものは全て『仏敵』となり、場合によっては他の宗派さえ『仏敵』として排斥する集団もあるようである。「般若心経」にいう「遠離一切顛倒無想(おんりいっさいてんどうむそう)」…誤った妄想からの心の解放と解釈すれば、『敵』を創るのも己の心の内にあるのかも知れない。老化して目に見える『イボ』を気にして石を当てるより、心にできた『イボ』に、この『イボ取り石』を使った方が良いのかも知れないねぇ(笑)
追記:そうそう、これが昔ながらの元祖「米沢らーめん」…中華ぞば。チャーシュー、ナルト、シナチク、海苔にネギのトッピング。(お隣のモツ煮は余計ですが^^;)
今朝、勤め人時代にお世話になった上司の訃報が入ってきた。ご冥福をお祈りいたします。 合掌