峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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夢の全八冠制覇に向けて

2021年10月24日 | 将棋
豊島竜王に藤井三冠が挑戦している第34期竜王戦七番勝負の第2局は、昨日午後5時10分に豊島竜王が投了。藤井三冠がシリーズ2勝目をあげた。

両者の消費時間は、豊島竜王が7時間32分、藤井三冠が6時間52分だった(持ち時間それぞれ8時間)。
勝者の藤井三冠が持ち時間を余したのはともかく、敗者の豊島竜王が持ち時間をおよそ30分も余して投了したことから、藤井三冠の快勝と言えるだろう。

藤井三冠は、プロデビュー以来29連勝するなど、現在(10月23日)まで通算勝率0.846を誇る。
そんな彼が唯一苦手(?)にしていたのが豊島竜王だった。何せ、最初の対局から藤井さんは豊島さんに6連敗を喫した。
結局、藤井さんの1勝6敗で、豊島さんを挑戦者に今期の王位防衛戦を迎えることになる。

それがである。両者は、今年に入り王位戦、叡王戦、そして現在行われている竜王戦と連続してタイトル戦を戦っているのだが、今年6月30日の王位戦第1局から昨日の対局まで、藤井三冠が9勝3敗と豊島竜王を圧倒し、あれよあれよという間に王位を防衛、そして叡王のタイトルを奪取し、棋聖のタイトルと合わせて三冠としたのだ。

そして昨日、竜王戦七番勝負第2局を制し、シリーズ2連勝とその勢いは、もはやとどまることを知らない。流れからして四冠奪取も必至か。

また、先週火曜日に行われた順位戦B級1組順位戦・対郷田九段戦に勝利した藤井三冠は、順位戦を6勝1敗とした。
残り5局だが、昇級はほぼ間違いないところだ。

となれば、来期A級入りとなるが、A級優勝もその実現の確率は極めて高い。いよいよ名人位挑戦も射程にとらえた。

現在、その名人位にいるのが渡辺明名人(棋王・王将)だ。
藤井さんは、前期、棋聖のタイトルを保持していた渡辺さんに挑戦し、奪取した。そして、今期の棋聖位の初防衛戦に渡辺さんを迎え、リベンジに燃える渡辺さんを一蹴している。

藤井聡太三冠、夢の全八冠制覇に向け視界良好だ。
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