今回の新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大ではっきりと見えてきたことがあります。
その1つが医師不足です。
東京都を中心に感染者数が急増するたび、政府は緊急事態宣言を発令してきました。医療提供体制がひっ迫しているというのがその理由です。
色々言われていますが、要は医師の数が少ないのです。
何故、医師の数が不足しているのか。医師の数を増やすことを、お医者さんたちが阻んでいるからに他なりません。
どうして阻んでいるかといえば、同業者が増えれば、ご自分たちの立場が危うくなるからです。人情ですね。そのお気持ち、よく分かります。
お医者さんたちが、政権与党である自民党をずっと支持し続けてきていることは周知の事実です。
つまり、選挙の時、自民党を支える大きな力となっているのです。
ということは、自民党の政治家のみなさんは、お医者さんたちの言うことを無視出来ません。いや、言う事を聴かなければならないのです。
でなければ、選挙で落ちます。選挙に落ちると、ただの人です。政治家であることのうま味は石にかじりついても手放したくないようです。人情ですね。その気持ち、よく分かります。
お医者さんも政治家も、相当にうま味のある職業なのでしょうね。一度掴んだら孫子の代まで放しません。代々医者とか、代々政治家ばかりで固められています。そう簡単にお医者さんや国会議員にはなれない仕組みが彼らによって作られてしまいました。
また、大企業に対する優遇税制は、消費税によって支えられていると指摘する声があります。
大企業も、献金という形で自民党を支えています。ここにも、見事に支え支えられる構図が出来上がっています。
最近の選挙の投票率をみると、およそ50%前後で推移しているようですが、こうして考えてみると、支え支えられる構図にある人たちだけが投票所に足を運んでいるのがよく分かります。
だって、その構図の外にいる人たちにとっては「誰がなっても同じ」ですものね。
でも、本当に「誰がなっても同じ」なのでしょうか。
政権を握っている与党の中の議員の間の話であれば、そうでしょう。しかし、野党が政権を担うようになれば、よくなるかそうならないかは別にして、少なくとも「同じ」にはならないでしょう。
今回の衆院選は、足並みの乱れがあるにせよ野党が小選挙区で候補者を1本化する動きがありました。
つまり、これは、私に政権党を代える選択肢が与えられたということです。
与党の在りようがこれまでどうだったかはもとより、各党・各候補者の政見放送をじっくり聴き、尊い1票を投じたいと考えています。