峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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もう一つの攻防

2021年10月26日 | 移住
豊島竜王と藤井三冠の静かな激闘を観戦する一方、私はアナグマとの果てしない攻防を繰り返していた。

我が家の周囲は、およそ250mほどある。ネットで囲っているのでシカやイノシシが敷地内に侵入してくることはない。
ただ、アナグマだけはネットを食い破ったり、地面を掘ったりして侵入を繰り返している。

今の時季の彼らのターゲットは、私が確認しているところ栗の実とミミズのようだ。
あの硬い栗の殻を上手に割り、感心するほどきれいに実を食べている。
栗の実はいいのだが、困るのがミミズを捕食するために畑が掘り返されることだ。

敷地内と外の環境はそれほど変わらない。敷地の外でも、少し落ち葉を掻きわければ、すぐにミミズが現れる。むしろ、敷地外の方がミミズはたくさんいるはずだ。栗の実だってそうだ。

なのに、わざわざネットを食い破り、穴を掘ってまでして敷地内に侵入してくる。栗の実とミミズの他、私の知らない何か獲物があるのだろうか。

先日、よく侵入してくる一帯に金網を張ってみた。しかし、金網の下の地面を掘って潜り抜けてきている跡を認めた。

ならばと、竹を切り出してきてそれを割り、串状にして地面に打ち込んだ。ところが、串と串の間隔がわずかに広いところを狙い、そこを押し広げ、ネットを破り侵入してきている。

アナグマは主に夜間に行動しているようだ。
一昨日の夜9時頃、侵入を繰り返してきている薪置き場のあたりでガサゴソと落ち葉のすれる音が聞こえてきた。
反応したソーラーライトに照らされ浮かび上がったのはアナグマの姿だった。

近寄ろうとすると、薪置き場の床下に潜り込んだ。
ライトを手に、その潜り込んだ先から2m程離れた所でじっと待っていると、5分も経たないうちにそろりそろりと出て来た。ライトを当てると、こちらの方に顔を向けるが、私の存在を認めてはいないようだ。

懲らしめてやろうと棒切れを振り落とすと、すっと後ずさりして床下に潜り込んだ。
目は利かないようだが、それを補って余りある程にその他の感覚は研ぎ澄まされているのだろう。2、3回それを繰り返すと身を潜めてしまった。

相手はアナグマだが、イタチごっこが続いている。
コメント
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