2日ほど出かけていた。夕方、長浜の駅に着くとほっとする。ああ、ここ長浜がいい と。梅雨が明けたのか、午後から暑くなった。ともかくなまけものの眠い・だるいが続いている。
2日間は「待つ」日だった。まず、港区役所で2時間半。ある調べごとで(実家の売買に関して)根気よく待つしかなかった。幸い、待った甲斐があった。時間ぎりぎりで、大学病院の眼科へ。病院の入り口から混んでいるのがわかった。眼科のフロアーは人が溢れていた。ああ、月曜日だった!検査があるので、お昼は食べに出かけられない。この日は予約時間より2時間遅れて診察になった。今日は、整形外科の定期検査へ。また、混んでいる。今日も待つ日だ。やはり終わるまで2時間半はかかった。そして、銀行へNPOの住所変更へ。たいしたことでもないのに45分ぐらい待った。派遣の方が多いからかもしれない。座りっぱなしで腰が痛い。
待つことは、意外に得意分野だ。「わたし、待つわ、いつまでも待つわ・・・」タイプなのだろう。そんな2日間で、眼科の先生と話ができた。3年前に網膜はく離のす術をして頂いた先生だ。術後は地元の眼科へ というのを「地元の眼科がわからないので」と無理にお願いして通院していた。つかみどころのない先生だったが、誠実によく診てくださった。今回の診察で、引っ越したこと話した。「京都の付近に住みたかった・・・」の話をした。「ぼくは京都の大学の医学部卒なんですよ」と話してくれた。祇園祭へ行ったこと、先生の出られて大学病院の眼科は評判がよく夜まで診察をしなくてはならないと聞いたこと、そんな話をした。先生が嬉しそうに、自分が東京の大学の理工科卒業後、医学部をチャレンジしたこと、その理由、物理や数学が得意だったこと、京都のこと・・・と私が時間を気にするくらい話してくださった。でも、その時間は2.3分だったかもしれない。お互いに嬉しかったと思う。先生が身近に感じられた。
「お医者さん、パソコン見ないで 俺を見て」はサラリーマン川柳に何年か前にあった。たしかにそうだと思う。たった2.3分の会話で今まで自分が信頼して通ってきていて本当によかった と思えた。長浜の地に着てから、私は自分からいろいろ話すようになった。地元の人との会話は、都会ではそこまで話さないようなこともある。(スーパーの帰りだと何を買ってきたかとか)だから、だんだん自分から話せるようになった。眼科の先生にも「祇園祭に行ってきたんですよ!」から始まった。
ひとは自分のことに関心をもってもらえるのが嬉しい。だから、パソコン見ないで、わたしを診て ね。