カーテンの下から光が漏れてくる。ああ、6時近いのだなぁ と思った。もう少し眠ろうか?でも、一気に眠ったので起きられそうだ。これなら朝から比叡山へ出かけられる。大津側からケーブルで登る。天気も大丈夫そうだ。ただ比叡に行きたいと思った。かなり温かくして外に出ると、雨あがりで空気があたたかい。
比叡山の根本中堂は改築中だ。たしか2026年くらいまでかかる。あの根本中堂のお香の香りと暗さの中にいたかった。お堂のなかは、護摩がたかれているので煙っている。11時から護摩がたかれる予定だ。なにかを祈るわけではなかった。神様と仏様の両方に祈ることはできない。じっと暗闇をみつめて座っていた。護摩をたいて上る煙(炎)が天の入り口に届き、神様へのお供えものになると聞いた。かなりの高さまで炎が上がる。「自信がなくダメだった私を燃やしてください」とお願いした。
堂々と歩きたいのだ。いじけて自分で不幸を呼び込んだだめな自分を捨てようと思った。ここまで自分を鍛えあげたのだから、もう自信をもって歩こうと。初めて比叡山に来たのは、中学の修学旅行だった。怖いものなしのような元気で明るい子だったし、差別されている人やいじめられている人の味方だった。その頃に、この根本中堂の暗闇と燈明の明かりを好きになった。だから、ここは私の「原点」なのだ。
琵琶湖がうつくしい!寒くもなく最高の日だ。神奈川からだと4時間近くかかったが、今日は新幹線にも乗らず2時間くらいで着いた。ああ、滋賀に、長浜に来たのだな!と実感した。ありがとう!ここに招いてくださって。