午後から草津へ出かけた。琵琶湖線の各駅停車の駅から見える景色は田園風景が多い。考えてみるこのような風景を見ながら暮らすことはなかった。静かな農閑期の田んぼだ。ただないもせずに、その風景を見て草津まで行く。うまく言えないが、癒されながらそして何となく寂しさを味わいながら電車に揺られる。
母を見送り、まわりに自分よりも年上の人と過ごすことがあると、ああ、もうあと何年こうしていられるのかなぁ と思う。それは50代でも60歳前半でも思わなかった。年を越してからは「老い」を感じる。なんとかあと5年は元気でいたいと、毎日歩いたりストレッチをしたり、計算や漢字練習、(まだしていない英単語)、仏様を描く などささやかな抵抗をしている。しばらく休んでいた計算と漢字は(小6入試用)計算よりも漢字ができないのがショックだった。計算は前よりもミスがない?英単語は1ページしか進まない。
仏画もしばらくしていなかった。一番簡単な絵から始めた。手が震えるわけでもないが、うまくなぞっていけない。線がよれる。やはり、脳の命令が
手にうまく伝わらないのか?今日で同じ絵が五枚目になった。さすがにきれいに描けてうれしかった。「急ぐところで失敗が起こる」が今回の教訓だった。どうしても、ある程度できると急ぐところがある。そうすると下の線からずれる。今回の絵は仏様のお顔が大きいので失敗が目立つ。丁寧に集中しないときれいに描けない。あわてない、あわてない と言いながら描いていく。
そうなんだよね、急ぐと間違いが起こるんだ。陶芸を始めてそう思った。同じペースで丁寧に丁寧に作業しなくてはならない。器用さだけでは限界がある。人生もそうだなぁ と思う。「急がずに、ひとつひとつ丁寧に」それが一番大事だと やっと気が付いた。