この作品で触れられている曲がある。
で、今話題沸騰のクラシック音楽となった。
ドヴォルザークを継いだチェコを代表する音楽家ヤナーチェクが作曲した『シンフォニエッタ』。
小説に登場するのが、まさにこの1965年録音のジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。
トランペット9本を含む13本の金管楽器を要するため、尋常のオーケストレーションでは演奏が叶わない。そのため、民謡調の分かり易いメロディ・ラインやもともと体育祭用に作られたファンファーレなど親しみやすい構成にも拘わらず、演奏の機会に恵まれてこなかった。
『1Q84』が版を重ねるに従い、このCDも売れ出すことだろう。6月の辻井伸行の『debut』に続き、再びクラシックCDがベストワンになるだろうか。