キューバン・ジャズの異才 セサル・ロペスのライブに出かけた。
渋谷のJZ Brat。
彼の演奏を聴くのは初めて。キューバのジャズ・マンでこれまで数回の日本公演を行っているというのが事前に聞いていた情報。今回は渋谷と川口のライブハウスで夫々一日だけの公演だという。
ハービー・ハンコック、ウエイン・ショーター、チック・コーリアなど錚々たるトップ・ミュージシアンとの共演を成功させているという。
10年前のヴエナ・ビスタの人気沸騰が思い出されるが、キューバの音楽シーンは、独特かつ華麗、それでいて心に響くサムシングに満ちている。
素晴らしいステージではあった。息を飲む間も無いほどのパワフルで堂々たるプレイ。艶やかな音色の流麗でイマジネーションに満ちたアドリブ。
パーカッションの盛り上げの素晴らしいこと。まさに新しいジャズの形と言っていい程、自身に満ちた演奏であった。
直接彼に話しかけることができたら、投げかける言葉は、「チャーリー・パーカーより凄いぜ」だ。彼は、迷惑がるだろうか昇天するほど喜ぶだろうか。