《 原 題 》 THE INTERN
《 製 作 国 》 アメリカ
《上映時間 》 121分
《 出 演 》 ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ
《 監 督 》 ナンシー・マイヤーズ
久し振りのデ・ニーロ作品。
ウーム、齢とりましたね。 《 人生の特等席 》でクリント・イーストウッドに受けた衝撃に続く。寂しいね。
デ・ニーロは、ここのところいい仕事に巡り合っていたとは言えないだろう。この映画はそれなりにフィットしたかな。存在そのものが人生を語り知性をうかがわせ心の広さを思わせる。
定年退職して時間・カネをもてあましているおじさんが、時代の先端を行くアパレル通販会社に見習いとして雇われるが、次第にそのキャリアを生かして若者の同僚やCEOを助け、信頼と和の中心となっていく現代都会映画。示唆には富んでいるが、シリアスな切り口を持つ社会派映画ではない。
デ・ニーロが聴くミュージックがマイルス・デイビスだったり、彼が帯同するビジネス・バックがかつて定番の高級アタッシュ・ケースだったりと、古き現役時代と今をさりげない会話で際立たせているのが、身につまされる。リタイアの同世代は、いたるところで共感。
新装なったゴジラ・ヘッドの新宿東宝ビル。新宿TOHOのスクリーン9は1/5程度の入りか。他スクリーンのアニメや派手なスペクタクルにはかなわない。