著 者 久米信廣
出版社 ごま書房新社
定 価 1404円
ユニークな本である。著者は、現役の実業家。オーナー社長として、経営の切り盛りをしつつ、スポーツや文化の領域でもボランティアで精力的に走り回っている。
日頃の自分の思考や哲学、人生論、比較文化論、宗教観、日本人論などを率直に綴る。そこには衒いも気負いもない。素直な心情の吐露である。
自らが不動産広告チラシに20余年にわたって書いてきた文章を纏めた第壱部。訴求効果を求めた短文短句。リズムがあるから読み易い。頭に入り易い。
第弐部は、朝礼や会議など主に社内で語ってきた言言句句。ここには景気や利益目標や見通しなど事業の話は一切なく、人生論、生き方論。「お前の普段はそれでいいのか!」と迫ってくる。
第参部は、過去、自らが行き交わった様々な事象とその時々の思いや考察を纏めたもの。
読む者に、漫然と生きる自分を猛省させるエネルギーに満ちた警世の書と言える。
著者の意向なのか編集者が名付けたのか『できる人はやる、できない人は論ずる』のタイトルは書意を表現して抜群である。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1951年1月徳島県に生まれる。1978年日本大学藝術学部卒業。1980年現在の第三企画株式会社を創業、代表取締役就任。1989年日本不動産軟式野球連盟を結成、RBA軟式野球大会を主催。任意団体として社会貢献活動RBAをスタート。2000年NPO法人RBAインターナショナルを設立、理事長就任。2006年明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了、経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)※ この項アマゾン