処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

カーくんと森のなかまたち

2021-08-11 16:54:19 | 

絵   夢ら丘 実果(むらおかみか)

文   吉沢 誠(よしざわ まこと) 

発行所 ワイズ アウル 07年9月初版第1刷 1,500円+税

   

ホシガラスのカーくんは、森の仲間たちと比べて自分が一番ダメな生き物だと元気がない。スマートに飛べない、からだの色が奇麗ではない、声もガーガー、川の魚や虫が獲れない。ぼくなんかいてもいなくてもいいみたい、と。

心の想いを話したら眠ってしまい、夢の中で枯れた森の夢を見たのだった。森の仲間たちから、カーくんが食べた木の実が大地に落ちてやがて芽を出して、そして森になる。カーくんのお陰だと教えて貰って、「みんながいてよかった。ぼくもいてよかった。ぼくもぼくでよかった」

森にまた、新しい一日がはじまりました。

《 作者のコメント 》

夢ら丘 実果

人に生きる希望がなくなるのは、自分が必要とされていないと感じる時ではないでしょうか?(中略)「あなたがいるだけで嬉しい」と伝えることは、人に大きな勇気を与えることと思います。 

吉沢 誠

子供たちには、仲間と一緒に大いに遊んで生きる力を育み、生きることは素晴らしいことだと、身体と心の両方で理解できるようになってほしいと願っています。

#2 

 

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