伊藤 整著(岩波文庫430頁)
1968年の出版時には、テーマの”初老の性”がセンセーションを巻き起こしたというが、40年後の現在では、さほど衝撃的ではない。読者層が限られるので、外への広がりがないのだろうか。精緻な心理描写には疲れた。
以下は、中村真一郎の文庫版解説
「老年期に入ろうとする主人公たちが展開する心理や行動は,性の快楽が青年の特権ではないこと,さらには,それらの行為を通して人生の真実により深く到達するのは,若者や壮年よりも老年であることを啓示する.作者自身,また日本文学でも未開拓であった『老年』に真正面に取組んだ作者最後の傑作長篇小説」
1968年の出版時には、テーマの”初老の性”がセンセーションを巻き起こしたというが、40年後の現在では、さほど衝撃的ではない。読者層が限られるので、外への広がりがないのだろうか。精緻な心理描写には疲れた。
以下は、中村真一郎の文庫版解説
「老年期に入ろうとする主人公たちが展開する心理や行動は,性の快楽が青年の特権ではないこと,さらには,それらの行為を通して人生の真実により深く到達するのは,若者や壮年よりも老年であることを啓示する.作者自身,また日本文学でも未開拓であった『老年』に真正面に取組んだ作者最後の傑作長篇小説」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます