著 者 池井戸 潤
出版社 実業之日本社
面白い。極上のエンターテインメント。
死亡事故を起こした小運送会社の社長が、汚名挽回、名誉回復に戦う姿。
文庫837頁。3cmの厚さと重さは、鞄に入れても手に持っても不都合。でも、ちょっとの間でも読みたい。「この先どうなってんの」
朝晩の通勤の1時間余、読んでいればラッシュが苦にならない。気にならない。立ち続けても。
人物描写がよい。性格と立場と物言いと一人ひとりが的確な場所に配置されている。「居る居るこんなの」
思うに、池井戸潤が描く世界は、かつての全共闘世代の共感を呼んだ高倉健の世界と二重写しになる。
耐えてこらえて我慢して。やがて最後に一挙の逆転。義理と人情。勧善懲悪。正義が勝つ。
ブログ主も愈々『水戸黄門』愛好世代か。嗚呼。
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