日本芸能協会が主催する第8回「若竹」リサイタルを観賞した。
舞踊集団「若竹」の誕生は1970年。平和と文化の推進を目的に、これまで国内外で2500回の公演、ベルギーやフランス、台湾などでも高い評価を得ている。
この日の会場は、きゅりあん(品川区大井町)。昼夜二回公演は、熟年男女で満杯。
舞台は、日本舞踊、いわゆる郷土芸能としての民謡が中心。唄は、ゲストの4歌手。勿論、伴奏には三味線・尺八・鳴り物・お囃し。
第一部は、北前船の北上・周回を辿って、各地の民謡の伝播や歴史を唄と踊りで紹介、二部では、日本の伝統舞踊の未来志向、世界志向を表した大胆な構成。じょんがらの新しい展開と骨太の音曲は、大いに期待を抱かせた。
世界で高齢者のトップランナーのわが国では、この種の舞台、コンサート、ライブは殆どが若者仕様。つまり、開演時間が遅い。
終了時間まで堪能できる環境に済む観客は限られる。
この公演のように、ゆったり気分で浸れる舞台を増やすべく、行政も関係団体も大いに努力すべきだろう。はねた後、みんなで食事ができるゆとり、時間もカネも。それが文化でしょう。
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