三月中旬、北東北を出張した際の記録。
岩木山の中腹にたたずむ素朴な木造の温泉宿。かつては湯治宿として栄えた。
まさかこの日、雪になるとは。麓から少し入り込んだら静かにフワッと来て、アッと言う積り始めた。
秋田から入って、翌日は青森、八戸への途次。
実に飾り気の無いノスタルジックな佇まい。
女将さんはとても温か。日頃は津軽弁。でも一生懸命東京弁で話してくれる。
接客から炊事・お風呂場まで殆どを一人でこなす。
泊り客は、仕事で連泊とお見受けした男客一人。
ゆっくりお湯に浸かって、身心ともノービノビ。
まあ、女将さんの心づくしで豪華な田舎料理。吞むほどに食するほどに喋るほどに癒される一夜でした。
暖房は石油ストーブ。我が家は、家族の認知症気配の15年前ほどから石油ストーブは使っていない。
なので室内温度の熱さと石油の臭いには参った。早々に消して眠りについたのだった。
翌朝は、打って変わって好天気。
降雪は思ったより少なかったよう。女将さんの「有り難うございました。気をつけて行ってらっしゃいませ」に送られて次の地に出発。
せめて握手をしたかったなあ!!
マッチ・コレクション。経営規模からして、備えは無かろうと思いつつ、「燐寸ありますか」と所望。
出て来ました。シンプルで粋な感じ。宿のイメージそのままです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます