著 者 林 望
出版社 岩波書店
手頃な中国の今がわかる本。
ニュース報道で見る仏頂面の習近平。果してこの人は笑う時があるのだろうかと思う。何でいつもこんなに機嫌が悪いのかと思う。
その習近平が、毛沢東、鄧小平に次いで党の”核心”と呼ばれるまでになった。それも短期日のうちに。権力の強さは、極めて強大らしい。
目指す『中国の夢』は、果して成るか。読む進むうちにもっと知りたくなる。
習がロシア・メディアのインタビューで語った。
「中国の改革は、始まって三十年が過ぎ、深くて危険な水域に入っている。皆に喜ばれる改革はほとんどやり、軟らかい肉はもう全部食べつくしてしまっている。残ったのは噛み砕くのに苦労する硬い骨ばかりだ。たとえそうであっても、我々は気持ちを強く持って前に進まねばならないが、一歩一歩、危なげなく、正しい方向に進み続けなければならない。取り返しのつかない間違いを犯すわけにはいかないのだ」
覚悟と危機感が伝わってくる。故の仏頂面なのだ。
彼の言葉をもう一つ紹介する。。「水は舟を浮かべもするが、舟を転覆させもする」
ジョン・アクトンの言葉を進呈しよう。「権力は腐敗する。絶対権力は、絶対腐敗する」
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