半世紀ぶりに母校を訪れた。
学校周辺の様相が一変していて、バスを降りた先の見当が全くつかず、暫し見回す。
丁度入学した年に、木造の旧校舎が、現在の鉄筋コンクリート校舎に建て替えられたのだった。走ってもガタガタと音がしない、外気が入り込む隙間もない、明るく近代的な校舎は、まるで、その期に入学した私たちのために贈られたようだった。
それが今では、近隣の高校と比べて、一番のボロ校舎になっている、と誰かが言っていた。
登下校時に始終出入りしていた筈の下駄箱が、同窓会総会参加者の入り口になっていた。全く思い出せない。
廊下を二度曲がって階段を上がって休憩室へ。
ここでは、茶道部の生徒達からお茶を戴く。作法通りに戴けたか自信はない。江南の校章の和菓子がとても甘くて美味しかったです。
お土産は、平塚駅前のつるや勤製の江南同窓会饅頭。気が効いていますね。
総会に先だつ講演は、OBの水島藤一郎氏。現在、日本年金機構理事長の要職にある。
一生懸命、年金の仕組みを説明してくれました。あんなに込み入った説明ができるのだから、やっぱり大したもんです。高17回の同期生7人が応援団。
これは当時の柔道部の面々。なんでこんなに勢ぞろいして撮ったんだろうか。
一見して一、二列目は一年生、上が三年生と判る。たった二つの年齢しか違わないのに心技体の隔たりは大きかった。
しかし、随分と多いな。まさか人気スポーツだったわけでもなかろうに。
約半数の名前が出て来ない。アルツハイマーは進む。嗚呼!!
ましてや、その後のもてなされる側のことなど、想像すらしないのですが。参加できる境涯であるならば、それは、とても幸せな、恵まれた境涯だなあ、と羨ましく存じます。