太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

男子厨房に・・

2011-12-01 10:45:51 | 日記
夫も、夫の父も、厨房に馴染んでいる男子である。

日本に住んでいた頃は、私もフルタイムで働いていて、夫が高校で英語を教えていた最後の2年間は、

私より帰りが早い夫が夕飯を作ってくれたし、朝食も私のお弁当も作ってくれた。

私はその芽を摘まないよう、ありがたく享受していた。



夫の父は朝が早く、5時には起きていて(目が覚めちゃうらしい)新聞を読み、自分で朝食を用意して食べ、6時半ぐらいには家を出る。

夫の母は、大抵部屋にいるか、起きてきてもそのままジムに行ったりして、父のために何をするでもない。

夫の母の仕事は不規則で、家を出る時間も戻る時間もマチマチ。

夕食を作れる時間に戻っても、疲れていたら作らない。外食か、ピーナッツバターサンドと果物で済ませてしまう。

夫の父は夕食までは作らないが、あるものでなんでもOKな人だ。

休日に、夫の父の趣味仲間が集まった時、たまたま母が用事で留守にする日で、父は自分で飲み物やスナックを用意した。



なんてラクな人達なんだろう。 と私は思う。



私の父は、母がどこかに出かけるとなると決まって「オレの飯はどうなってる?」という、昭和一ケタのオトコで、

妻が夫の世話をするのが当たり前という家庭で私は育った。

母の留守に父の友人が来るなんていったら、お茶はどこにある、つまみはどうする、と一揉めするに決まっている。


最初の結婚の時、私が仕事で相手が休みという日には、相手の昼食を用意しておくものだと母に言われ、そういうものかと思って用意したものの、結局相手はそれを食べなかったということがあった。(それ以後は用意するのをやめた)

相手がそれを当然のように食べる人だった場合、私の父のような男子を育ててしまうに違いない。



夫の母は、二人の息子たちが10歳の時には、掃除、洗濯、アイロン、裁縫、簡単な料理の一通りを教えこんだという。

それは仕事を再開したい母自身がラクをするためでもあっただろうし、もちろん息子本人のためでもあったろう。



いつでも、父の食事を気にして、自分がするべきことだと思っている母と、

あくまで自分が中心で、自分が快適にできることだけをする夫の母と、

どちらがよくて、どうだというのではなく、対照的でおもしろいなあと思う。


私はその両方の間の、かなり夫の母寄りの位置にいる。

時間があるから、夫の朝食もお弁当も用意する。夕食も作る。だけど、それはやらねばならないことではない。



ある日本人の女性が、集まりに参加できない理由として「夫の世話があるから」と言ったら、

それを聞いたアメリカ人が「あなたの夫は病気なの?」と心配したという話がある。

私の父のような人は、きっともう少数派で、若い世代はどんどん厨房に入ったり、一人でどこかで食事を済ませられる自立した男子なのかもしれないけど。