太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハワイの冬

2011-12-08 11:37:06 | 日記
ハワイにも冬がやってきた。

夏には、きっかり朝6時に鳴き始めた小鳥たちも、今では6時35分。(なぜか6時半ではない)

タンクトップよりは、半袖の服や、Tシャツ生地の長袖のものが多くなり、ソックスを履きたいような気分になるときもある(履くには至らない)

出かけるときには、日本では着るタイミングが難しくて、なかなか着るチャンスがなかったような服がちょうどいい。

たとえば、薄手のニットで、ノースリーブなのにタートルネック、というような服。

日本じゃ、夏じゃ暑苦しいし、秋だとノースリーブが寒々しいし、秋といえどもタートルネックは暑いときもあるしで、デザインは好きなのに着る時があまりなかった。


「味噌汁が食べたい」

と夫が言い出したのも、冬になった証拠だ。



今朝、ウォーキングしていたとき、ゴールデンリトリバーを連れた男性と話をした。


「ハロー!毎日歩いてるよね?」

「そう、雨と週末以外はだいたいね」

「僕の名前はデューク。この季節が一番好きなんだ」

デュークは真っ白な歯を見せて笑って、手を差し出した。

「暑くも寒くもなくて快適だよね」

「そうそう。雨が多いけどね。僕は去年、初めて東京に行ったんだよ」

「へえ!どうだった?」

「すばらしかった!街はきれいだし、人々は礼儀正しくて親切だし、食べ物は美味しいし、桜が見事だったよ」

「桜の咲く季節に行ったなんてラッキーだったね」

「おととし我が家にホームステイした家族の家にホームステイさせてもらったんだけど、夏は過ごしにくいっていうから。他の国にも行った事があるけど、もう一度行きたいと思ったのは日本が初めて」


日本では、大阪や、大きな遊園地やディズニーランドにも行ったという。

ハワイには、遊園地というものがない。夏に数週間だけ、「なんちゃって遊園地」が設置されるが、それも組み立て遊具だけに、たいしたものはない。


「日本には、全部あるよ」

「全部って何が?」

「モダンなもの、古いもの、楽しいもの、美味しいもの、便利なもの。あの電車は何?なんであんなに時間通りに来るんだろう?」



日本を離れてみると、私がどんなところで生まれて育ったかが、住んでいた頃とは違った感覚でみえてくる。


「ハワイの冬とホリデイシーズンを楽しんで!背の高い旦那さんにもよろしく!」


爽やか、という形容詞がぴったりなデュークは、爽やかに別れを告げて去った。

犬にバイバイを言おうとして、名前を聞いていなかったのを思い出し、

「犬の名前、なんていうのー!」と叫ぶと、

「クーラ! クーラってハワイ語でゴールデンリトリバーのことなんだよーーー!」


「クーラ、ばいばーーい!」

クーラは わほっわほっ と返事をした(ように思えた)