太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

みにくいアヒルの子

2011-12-22 09:31:10 | 日記
日本人の友人の子供Rちゃんは、4歳の時にハワイに移住して、現在12歳。

家では日本語、外では英語の立派なバイリンガルだ。

週に1度、日本語学校に通い、日本語の習得維持や、日本の歴史など日本人として必要な知識を得ている。

現地の子供の何倍も覚えることが多くて大変だと思う。


Rちゃんと一緒に遊んでいた時、野良の鶏が、5匹のひよこを連れて歩いていた。(ハワイは野良の鶏が一杯いるのだ)

そのひよこのうち、1匹だけが、ちょっと羽の色合いが違っていた。

それを見た彼女は指差して、


「見て!!見苦しいアヒルの子がいる!!」


と嬉しそうに叫んだ。


一瞬沈黙、そして爆笑だった。

「あのさー、見苦しいじゃなくて、 みにくい だよー。あはは!!!ヒー!」


笑われて、気分を害したRちゃんは

「だって、同じ意味でしょ?違うの?」とふくれた。

確かに同じ意味だけど、使い場所と、言葉の裏にある思いが違う。

こういうことって、その言語を毎日毎日使っていて、わかってくるものなのだろう。



私も同じことを英語で日常でやっているのだと反省し、笑ったことを謝った。

「私の英語が変だったら言ってよ」

「うーん、変なときあるけど、通じるもん」

「笑うほどじゃないんだね?」

「あれ?と思うぐらい」

笑われない程度の英語でよかった。 と思うべきか・・・・



サヨナラ、カタカナ、マタアウヒマデ

2011-12-22 08:54:03 | 英語とか日本語の話
英語の文法にこだわらない度胸のおかげで、言いたいことを伝えることはできる。

でも私の頭にしみついたカタカナが、私の行く手を阻むことがある。


昨日発見した、私の大きな勘違い。

of course は オコースだった

勘違いは更にあって、 ofcourse という一つの単語だと思っていた。


だって、ミュージシャンのグループは「オフコース」っていうじゃないか。

  ♪ここは あなーたーの 好きーな場所~~

  ♪さよならー さよならー さよならーあぁぁ~

オフコースの世界、好きだったなあ。まぶしい太陽のキラキラじゃなくて、水面に映った光のキラキラみたいな輝きがあって、切なくて。

・・・って小田和正の話じゃなく。


そうそう、オフコース、ならぬ オブコース。


英語の学習は高校の授業が最後で、あとは一切タッチせず、夫と結婚してからあわてて付け焼刃で独学してきたツケ。



余談だが、日本語の「らりるれろ」は、英語には存在しない発音で、英語圏の人はこれをマスターしないといけない。


夫が日本でカタカナを覚えたての頃、ポスターに書いてあるカタカナを読みあげていた。

「ホ・ノ・ル・ル。・・・・・・  ホノルルって何?」

「あんたの生まれたところでしょうが!」

それほどに違うのだが、悔しいことに、この習得は慣れれば簡単らしい。RとLで奮闘する日本人としては歯軋りするほど憎らしい。



さて、カタカナに汚染された私の脳は、カタカナを消去するのに大変苦労している。


そもそも、外来語をカタカナに直した人は誰なんだろう?

私はその人に言いたい。声を大にして言いたい。

外来語には世界に通じるカタカナを充ててくれ!



日本に初めてミシンがどこかの港から輸入された時、日本人が「これは何という機械か」と聞いたところ、

「ソーイング マシン」

と英語で答えたのを、耳で聞いたまま「ミシン」と言うようになったと聞いたことがある。

確かに、マシンはミシンと聞こえる。

なぜその後も、こうやって耳で聞いた音に近いカタカナを充てなかったのだろう。



エキゾチックは、エグゾーティグ

ラビリンス(迷路)は、バゥリンス(th)

コスメティックは、コズマーティグ

チョコレートは、チャクレ


ほら、最初からこうだったら、こんなに苦労はしないのに。


最近では、日本でもネイティブスピーカーの講師を英語のクラスに入れて、小学校から生の英語に触れる機会が多くなったと聞くが、

そういう子供たちは、カタカナでチョコレートと書いてあっても、「チャクレッ」と言うようになるのだろうか。




とにかく、至急「オフコース」は、 「オブ  コース」に名前を変更するよう強く願う。(そこ?)