太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

クリスマス準備

2011-12-05 15:12:47 | 日記
街のいろんなところで、クリスマスツリーにする木を売るテントが出て、

否が応でもクリスマス一色になってゆく今日このごろ。



我が家でも、モミの木を買って来た。

一晩、ガレージで水を張ったバケツに幹を浸しておき、根元の枝葉を刈ってから部屋に設置。



家中が、木が放つ清涼な香りに満ちていて、森林浴している気分になる。

これから飾り付けをしてゆくのだが、夫や夫の兄が子供の頃に作った、写真入りのオーナメントといった年代ものがたくさんあって、

ひとつひとつ思い出話をしながら飾ってゆく。



クリスマスプレゼントの購入やラッピングも佳境に入り、

毎週末、なんだかんだと買い物をしている。



ピアノの上には、夫の父が大事にしているミニチュアの街がセットされた。

さきほど、知人が、1m以上もある巨大リースを届けてくれた。



今年は、夫の兄一家がシアトルからやってきて、一緒に祝う。

日本だと、クリスマスは恋人たちの日のような宣伝が多いけれど、やっぱりアメリカじゃ恋人同士じゃなくて家族なんだな。





三つ子の魂

2011-12-05 12:42:23 | 日記
人は、年を重ねるとともに、さっぱりした味のものを好むようになるのだと思っていた。

それは親や、まわりの大人たちを見て、そういう方式を見つけたつもりになっていただけで、

実はそうじゃないんじゃないか、と思っている。



夫の両親は六十代半ばだが、今日は軽く何か・・という時でもピザ。

魚よりはステーキ。調子があまりよくない、といってピーナッツバターサンドやシリアル。


私は、自分では若いつもりだけど、まあ世間的にはしっかり中年と呼ばれる年齢で、

軽く何か・・というときはチーズよりはおにぎりやお茶漬けがいい。

魚もステーキも同じだけ好きで、調子がよくないときに食べるなら、おじやとかお粥だろうなあ。

体調がよくても、ピーナッツバターサンドは食べないかもしれない。



私の親なら、肉といったら豚汁とかに入っているような脇役。

機会があれば焼肉やステーキも食べるだろうが、1度食べたら数ヶ月は食べたくないのではないかと思う。



本土に住む、夫の父の姉夫婦の家に滞在したとき、叔父叔母とも七十代半ばで、毎日肉を食べていた。

朝はビスケット(スコーンのようなもの)に、ホワイトグレイビーソースをかけたもの(すごくコッテリ)。

今日は食欲がないわと言って叔母が食べていたのは、パンに、シナモンとたっぷりの砂糖をかけてオーブンで焼いたもの。(それにバターをのせる)



人は、だんだん淡白になってゆくのではなくて、子供の頃によく食べていたものを愛しつづけるのかもしれない。




私が初めてピザを食べたのは、幼稚園の時にちょっとだけ通っていた英語教室で出たスナックだった。

「世の中にこんなものがあるなんて!」と衝撃を受けたのを覚えている。

チーズもピザも好きだけど、家で日常的に食べていたものではなく、祖父母と同居していた私は、むしろお刺身や煮物というメニューのほうが多かった。

それでも、まだ魚と肉が同点の位置にいるのは、

母が、子供たちにハンバーグやにんじんスープといった洋風のものも作ってくれたおかげだろうか。



和食が大好きな夫でも、朝食に「コールドピザ」を食べているのを見ると、食の原点の違いを痛感する。

コールドピザとはその名の通り、昨夜の残りの冷たいピザで、アメリカの若者は朝食に、この冷たいピザを好んで食べるらしい。

朝からピザというのもアレだし、それに冷たいピザなんて私はとても食べる気がしないのだけれど、

思えば子供の頃は、夕べの残りのカレーを、温めないまま熱いご飯にかけて食べるのが好きだったから、それと似ているかも?

(夫は熱いご飯に冷めたカレーなんてきもちわるーい、と言っていた)



このままハワイで年をとってゆく私は、どんなものが食べたくなってゆくのだろう。