太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

セレブなビーフシチュー

2011-12-16 11:08:09 | 日記
シアトルに住む叔父が、悲劇に見舞われた、という。

叔父は、大の料理好きで、腕も玄人はだし。

彼のビーフシチューのレシピは絶品で、ルウや、デミグラスソースを使ったシチューしか作ったことのない私には

「これがビーフシチューなのか!」

と目からウロコが落ちる美味しさだった。



ある日、その日の夕食はビーフシチューにしようとした叔父宅。

いつも料理係りの叔父が、その日は仕事が長引いて、帰りが遅くなってしまうという電話を受けた叔母が

今日は自分が作ってみようと思い立った。



このビーフシチューは、大量の赤ワインが必要で、叔母は、近くにあった2本の赤ワインのうち、どちらを使うべきか迷った。

ちなみに叔父はワインマニアでもあり、家にはワインセラーもある。

叔母もワインは好きだけど、銘柄にこだわらず何でも美味しく飲むタイプ。

しかし迷ったのは10秒ほどで、「考えてもわからないからどっちでもいいや」という安直な考えで(私に似ている)、直感で選んだ。



帰宅した叔父が、半分以上カラになったワインを見て 「1晩で10歳老けた自分の顔を鏡で見たような顔をした」 そうだ。(叔母 談)

叔母が使ったワインは、 1本5万円以上する高級品 で、もう1本は1500円ぐらいのものだったらしい。

「あらー、知らなかったわぁー。あっはは~~!さぞや美味しいシチューができたんじゃないのぉ?」

叔母はいっこうに平気だ。

1本5万円のワインを半分以上使ったから、2万7千円ぐらいのビーフシチューか・・



シチューは美味しかったらしい。

「そりゃそうさ、料理に使わないようなワイン使ったんだからさ!」

叔父はプンスカ。でも仲良く最後の1滴まで食べたそうな。



フレンチフライを語る

2011-12-16 11:05:54 | 食べ物とか
ハワイにも、いろいろ美味しいものはある。

ここで、伝統料理のなんとかだとか、リッチなローストビーフが、とか言えたらいいんだけど、

私が感動したのはフレンチフライなのだ。(地味だ・・・)

いわゆる、フライドポテトね。

日本にいた頃は、それほど好きではなくて、料理の付け合せについてくるものを何となく食べていた程度。

だからここでも、そんな乗りで食べたら・・


なにこれッ!


という美味しさで驚いた。どの店でも、どのシチュエーションでも、本土にロードトリップしたときも、

間違いなく、美味しいフレンチフライに出会える。

食べ物は何が好き?と聞かれた時に、「フレンチフライ!」と答えると、「日本にはないのか」と言われることがある。

似たものはあるけど、あれは別物だと私は思う。

いや、もしかしたら私は日本で、美味しいフレンチフライに出会ってないだけかもしれないけども。


1本1本がしっかりしていて、香ばしくて、ホクっとしていて、脂っぽくなくて、じゃがいもの甘みが口に残って、

他のものは残しても、これだけは必ず全部食べきる。

ガーリック風味のフレンチフライが出てきた時は、それだけお代わりしたいぐらいだった。


やっぱり本場だからなのか。

ハンバーガーとともに、長くアメリカ人に愛されてきた誇りと自信が、お皿の上のフレンチフライに漂っている(大げさ)


人に聞くと、家ではあまり作らないという。

まあ揚げ物自体、こちらの人はそれほど作らないのだけれど、これは外で食べたほうがおいしいのだという。

そうか、フレンチフライは、日本でいう 天ぷら みたいなものなのかも。

天ぷらは家でも作るけど、プロが作ったほうが美味しい。家庭ならではの良さがあるとしても、だ。



私は日本人だし、圧倒的に日本のほうが美味しいものが多いと思うだけに

日本で食べるよりも美味しいものに出会うと、なんだか嬉しい。