隣家のアラスカ土産にいただいた筋子を、イクラのしょうゆ漬けにした。
いや、しようと試みた。
写真がないということは、まあアレだ、そういうことだ・・・
だから正しいタイトルは、「イクラのしょうゆ漬け」ではない。
記事にもしたくない気分ではあるが、私の失敗から学ぶ人もいるかもしれないし(いないな・・)、書くことにする。
検索したレシピをみると、意外と簡単そうだった。
ぬるま湯に塩を入れ、筋子をその中で丹念にほぐしてゆき、何回も水を替えて、きれいにほぐれたら水分を切って漬け汁につける。
ただ1点、私が偉かったことは、
日本酒を買いに行こうとして、「うまくほぐれたら、にしよう」と思いとどまったところだ。
過去の惨憺たる失敗が、こんなふうに、自分を信用しない、というふうに活きるとは・・
といいつつ、2日後に会う予定になっている日本人の友人におすそ分けしよう、などと傲慢なことを考えていた私は、
自覚があるんだかないんだかわからない。
とにかく、日本酒を買う前に、ぬるま湯に塩を入れ、 凍ったままの 筋子を投入した。
レシピには、筋子が凍っているという前提では書かれていない。
だけど、ぬるま湯に入れるんだから、どうせ溶けるんじゃないの?と勝手に判断(この勝手な判断が数々の伝説を生む素となっている)
筋子を覆った膜は、薄いのに、なかなかほぐれない。
レシピに、『イクラが白く濁ることもありますが、あとで戻るので大丈夫』とあるが、イクラは濁らず、
その代わりにぬるま湯がオレンジに染まってきた。
このオレンジって、イクラの粒々が壊れているためじゃないのか?
凍っていた筋子である上に、膜からほぐそうと指に力を入れると、プチ とイクラがつぶれる。
プチプチとつぶれてほしいのは、私の口の中なのに、イクラは無常にもぬるま湯の中でプチプチ。
何回水を替えても、からみついた膜の残骸が減らない。
それはまるで肉の脂身のようにネットリとしており、
私の指は、ラードの缶に突っ込んだようにネトネトになる。
その一方で、イクラは「私も私もぉー」というかのように、水の中でつぶれ続け、
ほぐしきれない膜とともに排水溝に消えてゆくイクラたちも増え、
イクラの数は激減してゆき、
キッチンはみるみるうちに魚市場の匂いになり、
指を洗っても洗っても、一瞬でネトネトになり、
シンクも何もかもラードを流したようになって・・・・・
もう、少しぐらい膜があっても漬け汁に入れちゃおうか、という思いも何度も頭をよぎったが、
この脂肪のカスのようなものが口に広がる図を想像すると、やっぱり取ろう、と思う。
そして格闘すること40分。
「ウガーッッッ!!!」
イクラがプチンと弾けるように、私の堪忍袋もプチンといった。
私は一気にモロモロのイクラたちを排水溝に流し、勢いよくディスポーザーをまわした。
それほどイクラのしょうゆ漬けが好きってわけじゃないし。という最大の負け惜しみを言いつつ、
あたり一帯にこびりついたネトネトを洗い流した。
何がいけなかったんだろう?
① 凍ったままの筋子を使ったから
② 根気が足りないから
③ レシピが初級者向けに書かれていなかったから
・・・・・・・③、かな・・・(学んでおらず)
「凍った筋子をいただいた人は、溶かしてから使いましょう」って書いてくれてあったらなあ。
友人におすそ分けしたら、泣いて喜ぶだろうと思っていたのに、
ことの顛末を話すと、「もらわなくてよかったー、よくぞ捨ててくれました」と泣いて喜んだ。
【追記】
今さっき、「筋子をそのまま味噌漬けにすると美味しい」という情報をGET。
イクラで検索しないで、筋子で検索すればよかったのか・・・・・・ああ、無念・・・・
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いや、しようと試みた。
写真がないということは、まあアレだ、そういうことだ・・・
だから正しいタイトルは、「イクラのしょうゆ漬け」ではない。
記事にもしたくない気分ではあるが、私の失敗から学ぶ人もいるかもしれないし(いないな・・)、書くことにする。
検索したレシピをみると、意外と簡単そうだった。
ぬるま湯に塩を入れ、筋子をその中で丹念にほぐしてゆき、何回も水を替えて、きれいにほぐれたら水分を切って漬け汁につける。
ただ1点、私が偉かったことは、
日本酒を買いに行こうとして、「うまくほぐれたら、にしよう」と思いとどまったところだ。
過去の惨憺たる失敗が、こんなふうに、自分を信用しない、というふうに活きるとは・・
といいつつ、2日後に会う予定になっている日本人の友人におすそ分けしよう、などと傲慢なことを考えていた私は、
自覚があるんだかないんだかわからない。
とにかく、日本酒を買う前に、ぬるま湯に塩を入れ、 凍ったままの 筋子を投入した。
レシピには、筋子が凍っているという前提では書かれていない。
だけど、ぬるま湯に入れるんだから、どうせ溶けるんじゃないの?と勝手に判断(この勝手な判断が数々の伝説を生む素となっている)
筋子を覆った膜は、薄いのに、なかなかほぐれない。
レシピに、『イクラが白く濁ることもありますが、あとで戻るので大丈夫』とあるが、イクラは濁らず、
その代わりにぬるま湯がオレンジに染まってきた。
このオレンジって、イクラの粒々が壊れているためじゃないのか?
凍っていた筋子である上に、膜からほぐそうと指に力を入れると、プチ とイクラがつぶれる。
プチプチとつぶれてほしいのは、私の口の中なのに、イクラは無常にもぬるま湯の中でプチプチ。
何回水を替えても、からみついた膜の残骸が減らない。
それはまるで肉の脂身のようにネットリとしており、
私の指は、ラードの缶に突っ込んだようにネトネトになる。
その一方で、イクラは「私も私もぉー」というかのように、水の中でつぶれ続け、
ほぐしきれない膜とともに排水溝に消えてゆくイクラたちも増え、
イクラの数は激減してゆき、
キッチンはみるみるうちに魚市場の匂いになり、
指を洗っても洗っても、一瞬でネトネトになり、
シンクも何もかもラードを流したようになって・・・・・
もう、少しぐらい膜があっても漬け汁に入れちゃおうか、という思いも何度も頭をよぎったが、
この脂肪のカスのようなものが口に広がる図を想像すると、やっぱり取ろう、と思う。
そして格闘すること40分。
「ウガーッッッ!!!」
イクラがプチンと弾けるように、私の堪忍袋もプチンといった。
私は一気にモロモロのイクラたちを排水溝に流し、勢いよくディスポーザーをまわした。
それほどイクラのしょうゆ漬けが好きってわけじゃないし。という最大の負け惜しみを言いつつ、
あたり一帯にこびりついたネトネトを洗い流した。
何がいけなかったんだろう?
① 凍ったままの筋子を使ったから
② 根気が足りないから
③ レシピが初級者向けに書かれていなかったから
・・・・・・・③、かな・・・(学んでおらず)
「凍った筋子をいただいた人は、溶かしてから使いましょう」って書いてくれてあったらなあ。
友人におすそ分けしたら、泣いて喜ぶだろうと思っていたのに、
ことの顛末を話すと、「もらわなくてよかったー、よくぞ捨ててくれました」と泣いて喜んだ。
【追記】
今さっき、「筋子をそのまま味噌漬けにすると美味しい」という情報をGET。
イクラで検索しないで、筋子で検索すればよかったのか・・・・・・ああ、無念・・・・
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