太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

SOKO GA SHIRITAI

2012-08-29 09:16:00 | 日記
平日の夜、「そこが知りたい」という日本の番組を放映している。

日本の番組を主に流している局があり、そこでは大河ドラマや、サスペンスもの、「渡る世間は鬼ばかり」などやっているようだ。

ちなみに「渡る世間は鬼ばかり」の英語タイトルは「MAKING IT THROUGH」



この「そこが知りたい」は、おそらく20年から25年以上昔のもので、

その頃のテープを繰り返し放送しているらしい。

肩パッドがこれでもかと入った服とか、ソバージュに太い眉の女性たちとか、

男性のスーツはだぶだぶしたシルエット、テクノカットと呼ばれたヘアスタイルだったりして、

とにかく懐かしいのだ。


英語の字幕が出るので、夫と一緒に時たま観る。


人の家に上がると、畳の部屋に衣装ダンスやチェストが並び、その上にも物がぎっしりと乗っていて、

ちゃぶ台のような低いテーブルで、床に座っている。

洋間にソファがあっても、なぜだか人はソファに寄りかかるようにして床に座るのだ。

ああそうだ、これが日本だ。私の知っている、だいすきな日本。




「あッ、これ、これが懐かしいねえ!」


夫が突然指をさしたものは、風呂上りの人が首にかけていた浴用タオル。



私が育った実家では、タオルといえば、○○温泉とか、○○工務店という名前入りのものや、

何かのお返しでいただいたものがゴッチャだった。

それらはおしなべて薄手で、何度も洗ううちに、柔軟剤も歯が立たぬほどにゴワゴワしてくる。

結婚したら私は、タオルは絶対に無地で厚手の、オシャレなのにしようとずっと思っていた。

そして実際、最初の結婚をしたときに、私はそういうタオルにこだわった。



しかし、今の夫は、その薄手のタオルがお気に入りで、温泉に行くと必ずもらってくるし、

バスタオルは100円ショップに限る。

温泉の名前が入ったタオルは、「かっこいい」というのだが、そうだろうか・・・・

オシャレじゃないから使いたくない、という私に夫は

薄くて軽いし、濡れてもすぐに乾くし、鞄に入れてもがさばらないし、とメリットを並べ立てる。


確かにコチラで買うタオルは分厚くて重い。

色もたくさんあってキレイだけれど、乾かすにも時間がかかって、乾燥機の電気代がバカにならない。

それに日本でいうところの浴用タオルの長さが半端に短く、濡れた髪をまとめることができない。

バスタオルで頭をくるむと重くて重くて、グラグラする。

だから私は髪用のタオルだけは、日本から持ってきた無地のものを使っている。

日本のタオルの便利さはわかっているけど、それでもやっぱり○○工務店の名入り、じゃねぇー・・・・・・




こうして20年以上も昔のものをみていると、

お年寄りの人でなくても、番組の中では元気な人たちが、今はもういなかったり

まったく違う人生を生きていたりするんだろうな、と思う。

その星はもう実在しないのに、光だけが届いているのに似ている。







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