太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ボックスワゴン

2020-08-04 12:41:21 | 英語とか日本語の話
帰宅した夫が、
「昨日から外に見慣れないボックスワゴンがとまってるね」
と言った。
ボックスワゴンがとまっていたかな。
日本ではよく見るけど、ハワイではそれほど走っていない。
1番人気があるのは、大きなピックアップトラック。
荷台部分に人を乗せても法律違反ではないので、人や犬を乗せて走っている。

「ボックスワゴンなんて珍しいね。
日本じゃ多いけど、知ってる人で乗っている人はいなかったな」

私がそう言うと、夫は

「オトウサンが乗ってたじゃない?」

と言う。

「違うよ、お父さんはフォルクスワーゲンだったじゃん」

車道楽だった父は、いろんな車に乗っていたが、晩年はなぜかフォルクスワーゲンが好きだった。

「いや、ボックスワゴンだったよ」

「絶対に違う、フォルクスワーゲンだった」

不毛な会話をしていたら、夫が今朝の新聞を持って来て、
中古車の広告を指さして、言った。

「ほら、このボックスワゴン、オトウサンのと同じ型だろ」

指さしたところには、フォルクスワーゲンがあった・・・・・・

フォルクスワーゲンを、ネイティブが言うとボックスワゴンになるのか。

試しに、ボックスワゴン、と言ってみたら、通じた。
フォルクスワーゲンを英語読みする機会があったら、ボックスワゴンと言えばいい。

ヴぉックス

というふうに、ボをヴぉにして、ワにアクセントをおき、ゴをゲっぽく言うと尚よし。


こんな不毛な会話が、我が家の日常であるから、今更笑い話にもなりゃしないのである。




〇〇オババ

2020-08-04 09:23:53 | 日記
鍋を乗せたコンロをONにして、すぐに済ませられる用事をしに2階へ行く。
シャワーを浴びていた夫と話をしたら、もうすっかり鍋のことは忘れている。
夫のあとに私もシャワーを浴びていると、下に降りた夫が何か言っている。
「火を止めていいのー?」
茹で卵の入った鍋が、ぐらんぐらんに沸騰して吹きこぼれているのを想像し、
ちょっと凹む。

片づけていたら、ふと出てきたものがある。
これは、なくさないようにしまっておこう、と思い、どこかにしまう。
しかしそれが必要になったとき、どこにしまったのか思い出せない。
それじゃあ、それまで通りにつくねておいたほうがよかった。

こんなことが、増えたような気がする。
「もしかして、認知症のとっかかりかも」
弱気になって、夫にこぼした。
「そんなことないよ、認知症なんかじゃないって」
ああ、やっぱり夫は私の味方だ、やさしいことを言ってくれるじゃないか。
と思って感謝していたら、

「何も変わってないよ、会ったときからそうだったよ」

それって慰めていることにならない。
そそっかしいのは生まれつきで、昔からこうだったと言われればその通り。
反論できないけど、頭からそう言われたら、ちょっと気分が悪い。


それでも、最近、口うるさくなった気がする。
大したことじゃないんだけど、つい夫に、あれはやったのか、これはどうだと
言ってしまう場面が増えた。
昔は断じてそうではなかったと思う。

オババになるのは仕方がないが、世話焼きババァには絶対になりたくない。
最近、ゴリゴリオババにもなりたくないと思う。
痩せて綺麗になるのは若いうち。
若い時にはスレンダーと言われる体型も、年をとればなぜかゴリゴリになる。

私が二十代だったころ、四十代になった先輩が
「ムンムンしたオバサンにはなりたくない」とよく言っていた。
イイ年して、やたら色気をムンムンさせている人のことだそうだ。
私は若かったので、そんなもんかと思っていた。
確かに、ムンムンオババにも、あまりなりたくないかもしれない。

なりたくないオババばっかり出てくるけど
じゃあいったいどんなオババならなりたいのかというと、

1.適度に水気があって
2.清潔感があって
3.口うるさくない

たった3項目なんだけれど、この3つがそう簡単じゃない。



さて、口うるさくなったような気がする、
これは加齢によるものか。
それとも、自粛生活で暇が増えた産物か。
いずれにせよ、人のことをかまいたくなったら、常習化する前にグッと口を閉じ、
もっと自分のことに集中しようと心に決めているのである。