仕事に行けなくなって、ほぼ毎日私は料理をしている。
夫と結婚してから、こんなに料理していたことはない。
日本にいたときも今も、夫の方が帰宅が早いし、
メニューは毎日話し合いながら決めて、日本料理以外は私が帰ると殆どできている。
多めに作れば、翌日のお弁当や夕飯になるので、毎日料理しなくてもいい。
食のハードルが低いアメリカ人は、ほんとうに楽ちん。
毎日メニューに悩みながら、せっせと料理をしていた時代もあった。
最初に結婚した相手は、朝は和食が続くのも、パン食が続くのも嫌で、
夕食は品数が4品以上ないと不機嫌になった。
日本だと、冬は夕方5時になれば外は真っ暗で、
仕事の後スーパーに寄って、座る間もなくバタバタと夕食の支度をするとき
外が暗いと、なんだか悲しいような気持ちになったものだ。
ハワイは1年中、夕食の支度をするときにはまだまだ明るい。
キッチンの窓から庭をみる
偏西風が吹いてくる方向に窓があるので、涼しい風に吹かれて夕食を作る。
玉ねぎの皮などが風で部屋中に散らばってしまうこともアリ。
日本に住む友人が、美味しそうなおかずの写真を送ってくれる。
彼女は料理上手で、盛り付けもカフェで食べる料理みたい。
見れば俄然食べたくなって、レシピを聞いて作ってみる。
先日は、コーンを混ぜた炒めご飯と、カボチャのサラダ、マッシュルームのチーズ焼きが、
これまた美味しそうにひとつの器に盛られていた。
うちの冷蔵庫に、カボチャとエリンゲがあったのでさっそく作った。
カボチャのサラダ
茹で卵を入れるのだけど、一緒に食べる義父が卵が苦手なのでセロリを入れて、クランベリーを加えた。
ちょっとカレー粉を入れても合うかも。
マヨネーズはもちろん高級なキューピー。
エリンゲのチーズ焼き
ニンニクで炒めて、醤油で味付け、アシアゴチーズをたっぷりのせて
とろけるまで焼く。
カラマーリ
これはもともと今日作ろうと思ってたもの。
ようするにイカのフライ。
私はとんかつソースをかけたいんだけど、今日はレモンバターソースで。
溶かしたバターにレモンを絞り、ケイパーを足す。
時間や気持ちにゆとりをもって料理ができると、
私は料理が上手でないだけで、苦にはならないタチなのだと気づく。
ただし、クオリティを求められなければ、の話。
とんかつソースとケチャップと味醂を肉汁に混ぜて、ハンバーグをからめただけで
「なにこれ!!!!なにこれ!!これは何のソース?」
と大げさに感動(しかも毎回)してもらえる国に住んでいることは
私のような者には大変ありがたいことである。