太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

念飛ばし

2020-08-22 07:50:21 | 不思議なはなし
想念は見えないけれど、瞬時に飛び、確かに届く。
私は1度、怖い思いをしたことがある。

2009年頃だったか、今はないが、当時描いていたブログを通じて知り合った仲間と東京で会った。
スピリチュアル感満載な人達ばかりで、そのうちの一人の家に集まった。
誰かが友達を連れてきて、それを仮にAさんとしよう。
Aさんは美人で、いかにも霊感が強そうな、でもどこか暗い雰囲気があった。
Aさんとは、直接には大した話はしなかったと思う。
私たちは楽しく過ごして、私はその晩はその家に泊まり、翌日家に帰った。
その晩、寝ていたら、左の胸が痛くなって目がさめた。
生理の時に胸が張るときがあるが、それをかなり強烈にしたような感じ。
なぜか左側だけ。
昼間、仕事をしていても痛いし、しばらく様子をみて、痛みが取れないようなら病院に行こうと思った。

数日後、どういう理由か忘れたが、Aさんと連絡を取る機会があった。
この前は楽しかったね、というような流れから、

「次の日からあなたにずっとエネルギー送ってたのよ」

とAさんが言うではないか。
私は背筋がゾゾォー・・・っとした。
それって、エネルギーというより念で、
送るというより、飛ばしてたんじゃ・・・・?
たとえばレイキを人に送る場合には、必ず相手の承認を得るという約束事がある。
Aさんに悪気はないのだとは思うが、勝手に送られても困る。
それも、どう見ても良からぬものではないか。
その後、Aさんは念飛ばしに飽きたか、胸の痛みは消えた。



そんな私も、過去、あのとき念を飛ばしたのだなと思うことがあった。

前の結婚11年が過ぎた頃。
突然なにもかもが嫌になり、身の回りのものだけカバンに詰めて家出をした。
私は離婚したい意志は固かったが、前夫は絶対に離婚を認めようとしなかった。
自分は変わるから、やり直すの一点張り。
変わらないのはわかっていたし、変わったとしても、もうその人とは何を始める気持ちもなかったから、どうでもよかった。
11年、耐えて耐えて臭いものに蓋をし続けてきた私には、もう何の情の欠片も残っていなかった。

私は実家に身を寄せて、寝る前に、前夫のいる家に「エネルギーで」行った。
目を閉じると、門が見えた。
私が気に入って選んだレンガの階段をのぼり、玄関ドアを抜けて中にはいる。
玄関ホールには、私が好きだったクリムトの大きな額がかかっており、
リビングのドアを抜け、テレビの前に置かれた二つのリクライニングチェアの前に立つ。
前夫がいつも座っている椅子に向かって、
『ただもう別れてくれたらそれでいい、別れて、別れて』
土下座でもするような激しさで、毎晩毎晩訪れて、言い続けた。

私には長く感じたけれど、家を出てから3か月で離婚が成立した。
向こうに決定的な落ち度があったから、法廷に出ることもなかった。
あとになって、私はあのとき、生霊ぐらいにはなっていたんじゃないかと思う。
ドロドロー・・と毎晩来られて、相手はすっかり疲労したのかもしれない。



想念は目に見えないだけで、常に外に向かって飛ばしているものであり、
知らずに受け取ってしまっているものなのだろう。
今の夫に、背中をマッサージしてと頼まれて渋々やっていたら
急に夫の具合が悪くなったことがあった。
私の渋々の想念が、そのまま夫に影響したのだと思う。


重苦しい想念が湧いてきてしまったと気づいたら、
できるだけ早くリセットするように心がけている。
誰かを心配する気持ちも、重い。
1度送信したメールを取り戻せないように、送信し続けていれば、
それと同じ波動のものを自分に集めることにもなる。



飛ばすなら、良いものを。